国連総会、元イラク大統領バルハム・サレハ氏を次期UNHCR高等弁務官に全会一致で選出
編集者: gaya ❤️ one
2025年12月18日、ニューヨークの国連本部において、193の加盟国で構成される国連総会は、元イラク大統領のバルハム・サレハ氏を次期国連難民高等弁務官(UNHCR)に全会一致で選出しました。この決定は、中東出身者がこの要職に就くのが1970年代後半以来初めてとなる歴史的なものです。サレハ氏の5年間の任期は2026年1月1日に開始され、ジュネーブを拠点に職務にあたります。サレハ氏は、2016年1月からUNHCRを率いてきたフィリッポ・グランディ氏の後任となります。グランディ氏の任期は2025年12月31日に満了します。
サレハ氏の選出は、UNHCRが記録的な課題に直面する中で行われました。2025年後半の時点では、世界で強制的に避難を強いられている人々の数は1億1,730万人に達しており、これはグランディ氏が2016年に就任した際の6,500万人弱から大幅に増加しています。さらに、米国などの主要ドナー国からの海外援助拠出の大幅な削減により、人道支援資金の不足が深刻化し、UNHCRは活動の縮小や人員削減を余儀なくされている状況が報じられています。
国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏は、サレハ氏がこの職務に「上級の外交、政治、行政の指導経験」をもたらすと評価し、推薦の根拠としました。退任するグランディ氏自身も、サレハ氏の「数十年にわたる高位の公務経験、着実なリーダーシップと思慮深い外交手腕」に加え、難民問題に対する第一線の経験が適任であるとの見解を示しました。サレハ氏は現在、ハーバード・ケネディ・スクールのベルファー科学国際問題研究センターの上級研究員を務めています。
選挙時65歳のサレハ氏の経歴は、彼自身の難民としての経験に深く根ざしています。クルド人政治家であるサレハ氏は、1979年にサダム・フセイン政権下で逮捕・拘留された過去を持ち、その後、迫害を逃れて英国へ亡命しました。2003年のフセイン政権崩壊後にイラクへ帰還し、2018年10月2日から2022年10月13日までイラク共和国大統領を務めたほか、クルディスタン地域政府首相やイラク連邦政府副首相も歴任しています。
サレハ新高等弁務官は、自身の難民経験がリーダーシップのアプローチに実用性と共感性をもたらすと述べ、就任にあたり「影響力、説明責任、効率性の再集中」を求め、避難民を支援する必要性を強調しました。彼の選出は、UNHCRが直面する財政的制約と、過去10年でほぼ倍増した避難民の危機的状況への対応において、新たな実用主義的な舵取りが期待される過渡期における重要な転換点となる可能性があります。
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ソース元
Daily Mail Online
Belfer Center
Personnel Appointments | António Guterres, Secretary-General
UN General Assembly elects former Iraqi president as UN High Commissioner for Refugees
The High Commissioner - UNHCR
UN elects former Iraqi President to lead UN refugee agency | The Times of Israel
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