ヴィアール夫妻のヴィーガン海藻料理本、『Algues au quotidien』が国際的権威ある賞を受賞

編集者: Olga Samsonova

オーレリー・ヴィアール氏とエリック・ヴィアール氏の夫妻が共著した書籍『Algues au quotidien』(日々の海藻)が、フランス国内および国際的な権威ある賞を相次いで受賞した。同書はヴィーガンと海藻を基盤とした栄養学に焦点を当てており、アカデミー・ナショナル・ド・キュイジーヌ(Académie nationale de cuisine)により最優秀ウェルビーイング料理本に選出された。さらに、国際的なグルメ・アワード(Gourmand Awards)では世界最優秀シーフード料理本賞を獲得した。この二重の栄誉は、生命力あふれる植物性食事が洗練された美食の選択肢として認識されつつある動向を示唆している。

ヴィアール夫妻は、2007年よりラングラード(Langlade)で生食専門の欧州初の食料品店Biovieを共同経営するパイオニアであり、その活動は20年以上に及ぶ。本書には生のヴィーガンレシピが40種類収録されており、海藻の持つ高い栄養価、特に乾燥重量で最大55パーセントに達するタンパク質含有量に焦点を当てている。エリック・ヴィアール氏は科学的側面を担当し、フランスにおける海藻利用の歴史的背景と、海藻が先史時代のアメリカ大陸への人類移住に果たした役割や、1960年代にフランスのチームがチャド湖周辺でスピルリナを発見した経緯など、その知られざる事実を提示している。一方、オーレリー・ヴィアール氏は料理の創造性を発揮し、13種類の食用海藻を網羅した、日常に取り入れやすいレシピを提供している。

夫妻は、海藻の持続可能性を強く推進しており、栽培に農地や農薬を一切必要とせず、二酸化炭素(CO2)を吸収する特性を強調している。海藻養殖は肥料や淡水を必要とせず、温室効果ガスの排出も限定的であるため、炭素集約型の代替品に取って代わることで脱炭素化に貢献する可能性を秘めている。海藻は成長速度が速く光合成を通じて大量のCO2を吸収するが、その炭素隔離の有効性は種の選択や海洋条件に大きく左右されることが研究で示されている。

夫妻が特に推奨するのは、ブルターニュ地方のロスコフ(Roscoff)で収穫される紅藻の一種であるダルス(Dulse、学名:Palmaria palmata)である。ロスコフはフランスにおける海藻の首都とも称され、ヨーロッパ最大の天然海藻床が存在する特異な立地を持つ。ダルスは、その料理における多様な用途と手頃な価格で評価されており、ブルターニュ沿岸で採取されるものは、塩味、スモーキーさ、ナッツのような風味で知られ、サラダ、スープ、ソース、魚料理、山羊のチーズなど多岐にわたる料理の風味付けに利用される。ダルスはビタミンB12、鉄分、マグネシウム、カルシウムが豊富であり、植物性タンパク質と食物繊維の良い供給源でもある。

今回の受賞は、海藻が持続可能な食料システムと環境保全の両面において、現代の食卓における重要な要素となり得ることを示唆している。ヴィアール夫妻の目標は、海藻を専門家の領域から解放し、植物性、伝統的、あるいは移行期の食生活を送るすべての人々の日常に取り入れることにある。彼らは、海藻が持つ栄養的・環境的恩恵を広く伝え、次世代のための強固な基盤を築くことを目指している。

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ソース元

  • midilibre.fr

  • Gallimard - BIOVIE

  • Editions Alternatives

  • Objectif Gard

  • Les Nouvelles Gastronomiques

  • ActuaLitté.com

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