マドリードに開業した全自動ピザ店「Pazzi」、効率性と地域住民の騒音懸念が交錯
編集者: Olga Samsonova
マドリードの中心地、チャンベリ地区のガスタンビデ通り14番地に、完全自動化されたピザレストラン「Pazzi」が営業を開始した。この施設では、注文から提供までの全工程がロボットによって実行され、人間の調理スタッフやウェイターは配置されていない。タッチスクリーンでの注文後、機械アームが生地のこね上げ、具材の配置、石窯での焼き上げ、そして最終的なパッケージングまでを担う、未来型のファストフード体験を標榜している。
この革新的なシステムは、ブラジルのPibra社が開発した技術を基盤としており、レシピの監修にはピザの世界チャンピオンに3度輝いたティエリー・グラフニャニーノ氏が関与している。グラフニャニーノ氏は、生地の配合やロボットのパラメーター設定に専門知識を提供し、機械から提供されるピザの品質水準を保証する役割を担う。Pazziが掲げる効率性は顕著で、ロボットは1時間あたり最大80枚のピザを調理可能であり、注文から提供までの時間は理論上5分未満とされている。この処理能力は、多忙なマドリードの住民にとって、迅速な食事の解決策となり得ると期待されている。
技術面を担うPibra社は、組立ラインやインテリジェントロジスティクスを専門としており、その技術は食品業界の効率化と品質向上に貢献する。レシピの品質を支えるため、ソースには1856年創業のイタリアのトマト生産者Cirio社の製品が使用され、具材は鮮度保持のためにIQF(個別急速冷凍)技術を用いて提供される。グラフニャニーノ氏は40年以上の経験を持つピザ界のレジェンドであり、自動化は伝統を置き換えるのではなく補完するものだと主張し、ロボットの精度と職人技の尊重を両立させ、どこでも安定した高品質なピザの提供を目指している。
しかし、この最先端の自動化モデルは、地域住民の間で懸念を引き起こしている。特に騒音と深夜の活動に関する懸念が浮上しており、マドリード市議会が正規の営業許可を発行した後も住民の不安は払拭されていない。マドリード中心部では、市議会の音響・熱汚染防止条例(OPCAT)により、夜間(午後11時から午前7時まで)の許容騒音レベルが厳しく定められている。Pazziの24時間営業の可能性は、従来の飲食店が閉店した後も活動が続くことを意味し、深夜の騒音問題に敏感な住民層からの監視の目が高まる可能性がある。
Pazziはパリに先行店舗を設けていたが、現在は閉鎖されており、マドリードがスペインにおける最初の拠点として選ばれた。この店舗は、技術とガストロノミーの融合を試みるものであり、自動化が労働力不足や人件費といった飲食業界の構造的問題への解決策となるか、マドリード市にとって一つの試金石となるだろう。住民の懸念に対し、Pazzi側は技術導入が職人技と伝統への敬意を損なうものではないと説明しているが、深夜の稼働や機械の動作音がもたらす新たな音響環境への影響については、今後の動向が注目される。
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ソース元
Stiripesurse.md
Excelencias Gourmet
Profesional Horeca
El Español
russpain.com
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