スズキは日産を抜き、日本で3番目に大きい自動車メーカーとなりました。
2025年世界販売、スズキが日産を抜き日本勢3位に浮上
編集者: Tetiana Pin
スズキ株式会社が2025年暦年の世界自動車販売台数において、日産自動車を上回り、日本メーカーとして3位の座を獲得したことが、2026年1月に公表された販売実績データにより明らかになりました。この順位変動は、過去10年以上にわたり見られなかった構図であり、グローバル戦略の方向性の違いを浮き彫りにしています。スズキは前年比1.4%増の約330万台を記録し、販売を5年連続で伸長させました。一方、経営再建途上にある日産自動車は、同期間に4.4%減の320万台という結果に終わり、順位を一つ落とす結果となりました。
首位は引き続きトヨタ自動車グループで、全体で1,132万台(前年比4.6%増)と過去最高を更新し、その地位は揺るぎないものとなっています。ホンダは352万台を記録し、前年比7.5%減となりましたが、スズキに次ぐ4位を維持しました。スズキが日産を上回ったのは、年間比較が可能な2005年以降で初めてのことです。ロイターの2026年1月29日の報道によれば、スズキは日産を約9万台の差で上回りました。
スズキの躍進の核心は、戦略的な市場選択、特にインド市場における圧倒的な優位性にあります。同社の2025年3月期連結決算によれば、インドでの四輪車販売台数は世界全体の約55.4%を占める179万5,000台に達し、売上収益の構成比も42%に上ります。インド政府による物品・サービス税(GST)の引き下げ措置が追い風となり、小型車セグメントを中心に販売が回復し、マルチ・スズキ・インディアは過去最高の9ヶ月間の販売台数と純利益を記録しました。スズキはSUVモデルの「ビクトリス」や「フロンクス」を投入し、インドでの市場シェアを拡大しています。さらに、インドで生産されたモデルをアフリカや中東などの成長市場へ輸出する戦略を展開し、インドをグローバル戦略の中核に据えています。
対照的に、日産が販売不振に陥った要因として、主要市場である中国と欧州での苦戦が指摘されています。中国市場では、2025年に前年比6.3%の販売台数減少を記録し、新エネルギー車(NEV)との競争激化に直面しました。また、日本国内および欧州市場でも販売台数が減少し、全体として販売の不振に見舞われました。日産は現在、構造改革と電動化への戦略的転換を進めていますが、その成果が販売台数に結びつくには時間を要している状況です。
一方、ホンダは北米市場におけるハイブリッド車(HV)の好調に支えられています。同社は2030年まで世界販売台数を350万台水準で維持する見込みです。ホンダは2025年後半からの新型EV生産開始を目指し、オハイオ州のEVハブへの投資を10億ドル以上に増額するなど、電動化への投資を継続しています。しかし、半導体供給問題の影響もあり、2025年度下半期の世界販売見通しではスズキにわずかに及ばず4位に後退する可能性も指摘されていました。
この販売構造の変化は、自動車産業が直面する二極化を象徴しています。スズキはコスト効率の高い技術と既存の販売網を活用し、即座の販売台数増加を実現しました。これに対し、日産やホンダは、EVシフトや技術革新といった長期的な資本集約型戦略の実行と、短期的な販売実績の維持との間でバランスを取る必要に迫られています。今後の勢力図は、日産が再建計画を加速できるか、あるいはスズキがインド市場での優位性をさらに強固なものにするかにかかっています。
ソース元
auto.cz
CNA
Reuters
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Nissan Motor Co., Ltd.
