ロッキンガム:野生のイルカとの出会いとペンギン島が直面する生態学的危機

編集者: Olga Samsonova

西オーストラリア州の州都パースから南へ車で約45分。海岸沿いの街ロッキンガムは、インド洋に面した37キロメートルに及ぶ美しい海岸線を持ち、野生のハンドウイルカを観察できる重要な拠点として知られています。ショールウォーター諸島海洋公園(Shoalwater Islands Marine Park)に抱かれたこのエリアは、手つかずのビーチとユニークな野生動物との触れ合いを求めて、世界中から多くの観光客が訪れる場所です。

この地域の観光の目玉は、ショールウォーター湾の穏やかな海域で一年中体験できる、野生のハンドウイルカとのスイミングツアーです。1989年から活動を続けている「パース・ワイルドライフ・エンカウンターズ(Perth Wildlife Encounters)」などのツアーオペレーターによれば、イルカの群れに遭遇できる確率は99パーセントを超えています。特筆すべきは、餌付けや訓練を一切行わない倫理的なアプローチを採用している点で、参加者は自然な姿のイルカと同じ空間を共有することができます。また、公園内を巡るクルーズでは、オーストラリアアシカや多種多様な海鳥の姿も頻繁に目にすることができます。

しかし、この海洋保護区の一部であるペンギン島は、現在深刻な環境問題に直面しています。この島は、リトルペンギンの個体群として最も北西に位置する生息地であり、環境の変化に対して非常に脆弱です。西オーストラリア大学のベリンダ・キャネル博士(Dr. Belinda Cannell)が2023年11月に発表した調査結果は衝撃的でした。2007年には1,600羽から2,000羽いた個体数が、わずか114羽にまで激減し、94パーセントもの減少を記録したのです。2012年以降、科学者たちはボートとの衝突や寄生虫感染、さらには海洋熱波による餌不足がこの衰退の主な要因であると指摘しています。

ペンギン島への観光アクセスは、水文学的な条件に基づいて季節ごとに厳しく制限されています。特に2026年は、干潮が航行に影響を与えるため、フェリーの運航は4月3日から5月31日までの短期間に限られる予定です。こうした状況の中、西オーストラリア自然保護協議会(Conservation Council of WA)などの団体が中心となり、保全活動が進められています。気温上昇からペンギンを守るための新型巣箱の設置や冷却ステーションの構築など、気候変動対策が導入されています。2023年には、西オーストラリア州政府のNRMプログラムの支援を受け、3年間にわたる大規模な保全プロジェクトが始動しました。

ロッキンガムの魅力は海上だけにとどまりません。ケープ・ペロン(Cape Peron)付近の沿岸トレイルの散策やカヤックなど、陸上と水上の両方でアクティビティを楽しむことができます。例えば、60分間のグラスボトムボートによるクルーズと、30分間のペンギン島ウォーキングツアーを組み合わせたパッケージは、地域の生態系を深く理解する絶好の機会を提供しています。ヌンガー族の言葉で「ウィディ(Widi)」と呼ばれるリトルペンギン。この脆弱な種を守るための保全活動と、野生動物との感動的な出会いが共存するロッキンガムは、自然との関わり方を再考させる場所となっています。

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