日産はモデルラインアップを20%削減する。
日産、AI主導の事業再編を発表 2030年度販売目標255万台、車種を45へスリム化
編集者: Tetiana Pin
日産自動車株式会社は2026年4月14日、グローバル事業の抜本的な再編戦略を公表し、企業体質を「よりスリムで強固」なものへと変革する方針を明確にした。この戦略転換は、収益性向上を最優先課題とし、製品ポートフォリオの大胆な見直しと、人工知能(AI)技術の積極的な展開を二つの柱としている。具体的には、世界で展開する現行の56車種を45車種へと削減する計画が示され、収益性の低いモデルの段階的な生産終了が決定された。
この事業再編の中核を成すのは、AI技術の全社的な導入であり、将来的に投入される新型モデルの90%にAIドライブ技術を組み込むという目標が掲げられた。この技術的進化の象徴として、次世代のフラッグシップミニバンであるエルグランドが位置づけられている。2026年夏に日本での発売が予定されている新型エルグランドには、2027年度末までにエンドツーエンドの完全自動運転能力を目指す次世代型プロパイロットシステムが初めて搭載される見込みである。新型エルグランドは、第3世代のe-POWERハイブリッドパワートレインとe-4ORCE電気全輪駆動システムを装備する。
日産は、この戦略的集中の一環として、2030年度のグローバル販売台数目標を255万台(2024年度比で25%増)と設定した。この目標達成に向け、日本、米国、中国の三市場を「リード市場」として特に注力する方針が示された。リード市場における具体的な販売目標は、米国で100万台、中国で100万台、そして日本で55万台と設定されている。また、米国市場においては、現地生産比率を80%まで高めるという地域戦略上の数値目標も示された。
製品ポートフォリオの刷新においては、インフィニティブランドの活性化も重要な要素であり、発表済みのQX65を含む4モデルを投入し、ブランドの信頼性回復と商品力強化を図る計画である。さらに、米国市場向けには、復活するXterra SUVや、Rogue(X-Trail)の新型ハイブリッドバージョンなど、戦略的なネームプレートへの開発注力が確認されている。これらの新モデル投入の加速は、現行の「Re:Nissan」計画で構築された強固なコスト構造基盤の上に成り立つ、攻めの成長戦略への転換を示唆している。
未来のモビリティサービスへの対応も進められており、日産はUber Technologiesおよび英国のAIスタートアップであるWayveとの協業を通じて、ロボタクシーのパイロットプログラムを推進する。この自動運転タクシーの試験運行は、2026年後半に東京で開始される予定であり、WayveのAI Driverを搭載した日産リーフがUberのプラットフォームを通じて提供される計画である。Uber TechnologiesのCEOであるダラ・コスロシャヒ氏は、日本を社会課題解決のためのイノベーションが求められる極めて重要な市場であると評価している。
ソース元
Blic
TopAuto
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AUTOBICS
Reuters
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