進歩的教育における徳倫理学の導入:内なる自由と幸福の育成を目指すアプローチ
編集者: Olga Samsonova
現代の進歩的教育分野において、単なる社会情緒的スキルの育成を超え、真の人間的充足を目指す先進的な手法が注目を集めており、その中心に徳倫理学が据えられている。この潮流は、個人の内面的な成長と倫理的自律性の育成に焦点を当てている。パーソナライズド・エデュケーションと徳の倫理学の専門家であるジョアン・マレイロ博士は、形式的な徳の指導の欠如が、子どもたちが模範的な徳のある行動を模倣することを困難にしている現状を指摘している。
マレイロ博士は、アリストテレスやトマス・アクィナスに遡る徳の道徳論が、人間の幸福と安定のための不可欠な道筋であると捉え、衝動や情動に流されがちな子どもの初期状態に対抗する手段であると強調する。この徳倫理に基づくアプローチは、絶対的な善悪の基準を持たない「状況の道徳」とは一線を画す。徳の涵養は、目先の快楽に「ノー」と言う能力、すなわち正しい選択をする能力として定義される真の「内なる自由」を育むことを目指している。この内なる自由の育成は、現代の日本においても「知・徳・体」の育成の一環として「徳」の重要性が唱えられている、教育の根幹に関わるテーマである。
徳の教育的発展は、年齢に応じた段階を経て進展する。具体的には、生後1年目からの親の模範的行動から始まり、思春期以前に意図的な理解へと進展し、その後、生徒たちが自ら徳のある生き方を切望する段階に至る。この哲学的基盤は、古代ギリシアの哲学者アリストテレスが提唱した「幸福論的倫理学」に深く根ざしており、彼の『ニコマコス倫理学』では、徳(アレテー)の習得が充実した生、すなわちエウダイモニア(幸福)の実現に不可欠であるとされている。
ポルトガルでは、カトリック系のアイデンティティを持つ学校がこの倫理的アプローチを統合する事例が見られる。例えば、マレイロ博士が2024年までディレクターを務めていたコルレジオ・ポルト・レアルは、学校コミュニティ全体を変革し、保護者の子育てにも好影響を与えたと報告されている。ポルトガルでは、教育水準が歴史的に高いとは言えなかったものの、2018年のPISAテストでは読解、数学、科学の成績が平均を上回るなど、教育水準の向上が見られる。
ブラジルのペトロポリスに2025年に設立予定のコルレジオ・アルティオラは、この徳倫理の概念をカリキュラムの柱として明確に位置づけている。この学校では、初等学年の生徒に対しても、特定の授業や「徳のテスト」を導入する計画である。評価システムでは、学術的成果(7点)に加え、物質的な配慮や時間厳守といった習慣を評価する定性的なスコア(3点)が割り当てられ、生徒の自己評価も取り入れられる。アルティオラ校は、この実践を補強するために、毎月の「今月の徳」のテーマ設定や、保護者向けの月例トレーニングを実施しており、徳の実践が子どもと大人双方の深い自己改善に繋がるという理念を強化している。
四つの枢要徳、すなわち節制、剛健、思慮、正義は、多数の具体的な徳の枠組みとして機能し、生徒の道徳的自律性の発達を促す。現代の徳倫理学は、古代ギリシア哲学に由来する卓越性(アレテー)、思慮(フロネーシス)、幸福(ユーダイモニア)の概念を採用しつつ、生命倫理やビジネス倫理など多岐にわたる現代的課題への貢献が議論されている。この教育的転換は、単なる知識伝達ではなく、人間存在の究極的な目的である「よく生きる」状態の実現に向けた、構造的なアプローチを示唆している。
11 ビュー
ソース元
acidigital.com
Colégio Altiora
João Malheiro - Academia Brasileira de Filosofia
Aula 2: O Que Ninguém Te Contou Sobre Virtudes e Educação - YouTube
Aula 3: Como Educar nas Virtudes na Prática + Novo Curso - YouTube
João Malheiros - Dialethos Eventos
このトピックに関するさらに多くのニュースを読む:
エラーや不正確な情報を見つけましたか?
できるだけ早くコメントを考慮します。
