オレンジ色の矮星HD 176986に3番目の「スーパー・アース」を確認:天文学者らが発表

編集者: Uliana S.

この発見の特徴は、系の動的なコンパクトさにあります。太陽より21%小さい星の周りを、密に配置された三つの質量の大きい地球型惑星が公転しています。

2026年2月、国際的な研究チームは、オレンジ色の矮星であるHD 176986の周囲を回る3番目の太陽系外惑星「HD 176986 d」の発見を公表しました。この恒星系には、すでに2つの「スーパー・アース(巨大地球型惑星)」が存在することが知られていましたが、今回の発見により、その構成がさらに明らかになりました。この画期的な研究成果は、2026年1月28日にスペイン・カナリア諸島のテイデ観測所に所属する科学者グループによって詳細が発表されました。

今回の観測には、赤道付近の恒星における岩石惑星の探索プログラム「RoPES(Rocky Planets in Equatorial Stars)」の一環として、高精度分光器であるHARPSおよびHARPS-Nが使用されました。HARPS-Nは、ラ・パルマ島のロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台にある口径3.58メートルのガリレオ国立望遠鏡(Telescopio Nazionale Galileo)に設置されており、チリのラ・シヤ天文台にある欧州南天天文台(ESO)の3.6メートル望遠鏡に搭載されたHARPSの北半球版にあたります。カナリア天体物理学研究所(IAC)が運営するテイデ観測所は、世界でも有数の天体観測拠点として知られています。

地球から約91光年の距離に位置するHD 176986は、スペクトル型K2.5Vに分類されるオレンジ色の矮星です。この恒星は太陽よりも小規模で、質量は太陽の約79%、年齢は約43億年と推定されています。表面の有効温度は4931ケルビンです。この系で3つ目の岩石惑星が確認されたことは、太陽よりも質量の小さい恒星の周囲には、岩石で構成されたコンパクトな惑星系が普遍的に存在するという仮説を裏付けるものです。特にK型主系列星は、G型星(太陽など)に比べて有害な電離放射線が少なく、主系列に留まる期間も長いため、系外生命探査の重要なターゲットとなっています。

新たに発見された惑星HD 176986 dは、地球の約6.76倍の最小質量を持つスーパー・アースに分類されます。この惑星は主星から0.28天文単位(au)の距離を保ちながら、61.38日の周期で公転しています。推定される平衡温度は約90℃(363ケルビン)に達します。生命が居住するには高温すぎる環境ではありますが、この惑星系全体は、太陽系外における惑星形成のプロセスを解明するための極めて貴重な「宇宙の実験室」としての役割を担っています。

今回の解析では、既知の2つの惑星についても詳細なデータが更新されました。最も内側を回るHD 176986 bは、公転周期が6.49日、最小質量は地球の5.36倍で、平衡温度は694℃(767ケルビン)という極高温の世界です。また、HD 176986 cは公転周期16.81日、最小質量は地球の9.75倍以上、平衡温度は285℃(558ケルビン)とされています。18年以上にわたる計330夜の膨大な観測データの蓄積が、公転周期の長い惑星の特定を可能にしました。これらの数値の精緻化は、太陽より軽い恒星の周囲で惑星がどのように進化するかを理解する上で、重要な比較材料となります。

4 ビュー

ソース元

  • R7 Notícias

  • Universe Space Tech

  • Renfrewshire Astronomical Society

  • BBC Sky at Night Magazine

  • Stellar Catalog

  • Wikipedia

エラーや不正確な情報を見つけましたか?できるだけ早くコメントを考慮します。