南アと中国、北京で経済パートナーシップ枠組み協定に署名、対米摩擦下で連携深化
編集者: Tatyana Hurynovich
2026年2月6日、南アフリカ共和国と中華人民共和国は、北京において、中国・アフリカ経済パートナーシップ協定(CAEPA)枠組み協定に署名した。本協定は、南アフリカからの輸出品に対し中国市場への無関税アクセスを提供することを主眼とし、両国間の貿易・投資関係のさらなる深化を目指すものである。
署名式は合同経済貿易委員会(JETC)の会合の場で執り行われ、南アフリカ側からは貿易・産業競争大臣のパークス・タウ氏が率いる代表団が出席し、中国側からは商務大臣の王文涛氏が署名した。この枠組みには、貿易、投資、新エネルギー分野での協力に加え、南アフリカ国内産業基盤を保護するためのセーフガード措置も盛り込まれている。
本協定の締結は、南アフリカが直面する地政学的な経済的圧力への対応として、時宜を得た動きと見なされる。具体的には、2025年に米国が発動した高関税措置による貿易摩擦の状況下で、南アフリカは輸出市場の多角化を急いでいる。中国は現在、南アフリカにとって最大の貿易相手国であり、2023年のデータでは、南アフリカの対中輸出額が124億9,000万ドル、輸入額が219億4,000万ドルに達し、貿易額双方で首位を占めている。
この新たな経済連携は、米国との貿易関係の停滞を背景に、南アフリカの経済的安定と成長の新たな柱を築く試みである。署名に続き、具体的な貿易上の短期的な利益を確保するため、2026年3月末までに「早期収穫協定」の交渉完了が見込まれている。また、本戦略的連携は、中国による南アフリカへの投資促進も目指しており、特に新エネルギー分野や産業能力の強化が焦点となる。
中国企業、例えば北京汽車(BAIC)や比亜迪(BYD)などは、既に南アフリカ経済で重要な役割を果たしており、再生可能エネルギーやグリーン水素分野への進出を拡大している。FNB(ファースト・ナショナル・バンク)の上級農業エコノミストであるポール・マクベ氏は、本協定が国内農業セクターにもたらす機会を楽観視しており、伝統的な西側市場への依存から脱却し、高付加価値農産物の中国市場への輸出道が開かれることで、農家の事業拡大の機会につながると指摘している。
この動きは、南アフリカが輸出市場の多様化を目指す中で、アジアや中東地域への注力の一環と位置づけられる。具体的な連携として、中国側は南アフリカへの買い付け団派遣を計画しており、南アフリカは2026年11月に上海で開催される第9回中国国際輸入博覧会への参加を予定している。これは、枠組み協定の精神を具体的な経済成果へと結びつける実践的なステップである。
中国は、2024年9月の第9回FOCAC(中国・アフリカ協力フォーラム)において、アフリカ諸国との経済パートナーシップに関する枠組み協定の調印を進めており、今回の南アフリカとの合意もその一連の流れにある。この関係強化は、より広範な中国のアフリカ戦略、特に「一帯一路」構想に基づく連携強化の一環として位置づけられ、南アフリカの産業保護と市場アクセスという二つの経済的目標を、最大の貿易相手国との強固なパートナーシップを通じて追求する戦略的政策の現れである。
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