ノキアン・タイヤ、温度適応型スタッド搭載の「ハッカペリッタ01」を発表

編集者: Tetiana Pin

フィンランドの製造業者であるノキアン・タイヤは、外気温の変化に応じてグリップを自動調整する、世界初のスタッド付き冬タイヤ「ハッカペリッタ01」を発表した。この製品は10年以上にわたる研究開発の成果であり、特に氷上での牽引力と、乾燥路面での路面摩耗の最小化という、従来の冬用タイヤが抱えていたトレードオフの解消を目指している。ノキアン・タイヤの社長兼CEOであるパオロ・ポンペイ氏は、1934年に世界初の冬用タイヤを発明した同社の90年以上の歴史において、このハッカペリッタ01が最も重要なイノベーションの一つであると述べている。

この革新の中核を成すのは、「ダブルアクション・スタッド・テクノロジー」によって実現される「オンデマンド・グリップ」システムである。この機構は、タングステンカーバイド製のスタッドを内包する、温度に敏感な層をトレッドコンパウンド内に組み込んでいる。気温が氷点下近くまで低下すると、内部の適応性ベース層が硬化し、物理的にスタッドを外側へ突き出させて氷や圧雪上でのグリップを最大化する。逆に、気温が上昇すると、この素材が軟化し、スタッドがトレッド内に部分的に、あるいは完全に格納される。この自動調整機能は、2014年に初めて示された格納式スタッドの概念を大きく超える進歩であり、ドライバーによる介入を一切必要としない。

スタッドが常に路面を削ることを防ぐため、ハッカペリッタ01は、その前身モデルと比較して路面摩耗を最大30パーセント削減すると報告されている。さらに、氷上グリップ性能は最大10パーセント向上し、ウェットグリップも最大5パーセント向上したとされている。また、最適化されたスタッド設計と「サイレントドライブ・テクノロジー」の統合により、乗り心地も向上し、騒音レベルが最大1デシベル低減される可能性がある。このタイヤは、スリーピークマウンテンスノーフレーク(3PMSF)マークとアイスグリップマークの両方を付与されており、乗用車、クロスオーバー、SUV向けに設計されている。

開発プロセスにおいて、ノキアン・タイヤは、フィンランドのイヴァロにある同社所有の「ホワイト・ヘル」冬期試験施設や、スペインのテストコースなど、世界中の多様な環境で数千ものプロトタイプタイヤを試験した。開発マネージャーのミッコ・リュッコラ氏がこの進化を監督した。スタッドの挙動はトレッド全体で異なり、中央部のスタッドは加速と制動時のグリップを向上させるように配向され、ショルダー部のスタッドは操舵とコーナリング時のグリップを最大化するために180度回転されている。

トレッドコンパウンドには、天然ゴム、バイオ樹脂、松や菜種油由来のオイルなど、持続可能な素材が組み込まれている。この技術は、スタッド付きタイヤを好むものの、路面摩耗や騒音を懸念する消費者の不確実性を軽減することを目的としている。ハッカペリッタ01シリーズの商用販売は2026年秋に開始される予定であり、当初の主要市場は北欧諸国と北米となる。

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ソース元

  • Fakti.bg

  • Nokian unveils “world's first” temperature-adaptive studded winter tire

  • Nokian Tyres Unveils Hakkapeliitta 01 with Adaptive Stud Technology - Motor Illustrated

  • Radical winter tires automatically deploy retractable studs for traction on icy roads

  • Nokian Introduces World's First Studded Tire That Adjusts to Temperature - The Car Guide

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