EUと豪州、貿易協定と安全保障・研究協力で関係を深化
編集者: Svetlana Velhush
欧州連合(EU)とオーストラリアは、8年間にわたる交渉の末、自由貿易協定(FTA)の締結に至ったことを、キャンベラで欧州委員会委員長ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏とオーストラリア首相アンソニー・アルバニージー氏が会談後に発表した。この経済的枠組みの確立は、両間の貿易の多様化とサプライチェーンの強靭化を促進する上で極めて重要である。協定の完全実施により、EUの対豪州向け品目輸出の99%超、および豪州の対EU向け品目輸出の98%の関税が撤廃される見込みである。EUの対豪州向け物品輸出は2025年に370億ユーロに達しており、この協定により、EU企業は年間10億ユーロ超の関税負担が軽減されるとブリュッセルは試算している。
FTAの合意と同時に、EUとオーストラリアは安全保障・防衛パートナーシップにも署名した。この戦略的連携は、海上安全保障、サイバーセキュリティ、ハイブリッド戦争への対応など、複数の戦略分野での協力を深めることを目的としている。このパートナーシップは、2017年に署名された枠組み協定に基づく強固な政治的・経済的協力の基盤の上に築かれており、特にサイバー脅威や偽情報への対策、防衛産業における協力を強化する。この協定は、カヤ・カッラスEU外務・安全保障政策上級代表と、オーストラリアの ডেপুটি・プライム・ミニスター兼国防大臣リチャード・マールス氏、外務大臣ペニー・ウォン氏によって、3月18日に仮想的に署名された。
さらに、両者はEUの主要な研究・イノベーション資金提供プログラムである「ホライズン・ヨーロッパ」へのオーストラリアの提携に向けた正式交渉の開始にも合意した。この動きは、オーストラリアの研究機関を大規模な欧州の科学的イニシアチブに統合する意図を示唆しており、2027年初頭から豪州組織がホライズン・ヨーロッパの資金提供に応募できるようになることが期待されている。ホライズン・ヨーロッパは7年サイクルで運営され、現在の枠組み(FP9)の資金総額は955億ユーロ(1550億豪ドル)に上る。この提携は、サプライチェーンの安全保障、先端コンピューティング、重要技術、重要鉱物、健康、気候・クリーンエネルギーといった優先分野での共同研究を促進する。
この一連の合意は、地政学的な不確実性が高まる中で、EUがインド太平洋地域における貿易パートナーのネットワークを多様化し、グローバルな舞台での地位を強化する一環である。FTA交渉は2018年6月に開始されたが、2023年10月にオーストラリア産牛肉のアクセスや地理的表示を巡る問題で一時的に停滞していた。最終合意では、オーストラリア産牛肉のEUへの割当量は30,600トンとなり、そのうち55%が関税なしで提供される。また、EUはオーストラリアが主要生産国であるアルミニウム、リチウム、マンガンといった重要鉱物へのアクセスを簡素化することを目指している。この研究協力は、オーストラリアの生産性向上と経済にとって重要であり、豪州の科学研究の60%以上が国際パートナーと共に行われている現状を背景に、EU加盟国は30年以上にわたり豪州のトップサイエンスパートナーであり続けている。
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ソース元
FinanzNachrichten.de
The EU-Australia trade agreement - European Commission
Australia-European Union Free Trade Agreement - DFAT
Australian Government concludes negotiations on landmark Australia-EU FTA | News and updates - Go Global Toolkit
The Brussels Times
EU and Australia strengthen relations with Security and Defence Partnership and Trade Agreement - European Commission, official website
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