ドン・レザー、アルバム『Tyrchu Sain』でウェルシュ・ミュージック・プライズを受賞
編集者: Inna Horoshkina One
カーディフを拠点とするプロデューサー、ドン・レザー(本名:アリ・ジャマル)が、2025年のウェルシュ・ミュージック・プライズを受賞しました。彼のアルバム『Tyrchu Sain』(「Sainを掘る」の意)は、ウェールズの伝説的なレーベル、レコード・サン(Sain Records)のアーカイブから発掘された音源を、現代的なビートとアナログの温かみで再構築した作品です。このアルバムは、過去の音楽遺産に敬意を払いながらも、新しい世代に向けて再解釈されており、ノスタルジアと革新性が融合しています。
15回目を迎えたウェルシュ・ミュージック・プライズは、ウェールズ内外で制作された優れたアルバムを称える賞です。カーディフのウェールズ・ミレニアム・センターで10月6日に開催された授賞式では、ドン・レザーの革新的なアプローチが評価されました。特に、馴染みのあるサウンドを新鮮かつエキサイティングに再解釈した点が注目されました。
ドン・レザーは、1万ポンドの賞金を受け取り、驚きと感謝の意を表しました。彼は、この制作プロセスを「発見の旅」と表現し、オリジナルの楽曲がヒップホップのサンプルとしてどのように響くかを探求したと語っています。彼の制作姿勢は、「この曲はヒップホップのサンプルとして良い響きを持つだろうか?」という問いに基づいています。彼はサン・レコードの楽曲に触れるにあたり、幼少期にそのレコードに馴染みがなかったため、先入観なく純粋な発見の目で取り組むことができたと述べています。
レコード・サンは、1969年にデイヴィッド・アイヴァンとヒュー・ジョーンズによって設立された、ウェールズで最も古い独立系レーベルの一つです。ウェールズ語のロックやフォークミュージックの拠点として、長年にわたり多様なジャンルの音楽を輩出してきました。現在、レーベルはウェールズ国立図書館と提携し、約26,000点の録音を含む膨大なカタログのデジタル化に積極的に取り組んでおり、この音楽遺産を将来の世代のために保存しようとしています。今回の『Tyrchu Sain』は、この豊かな音楽的遺産に光を当て、現代のリスナーに新たな形で届ける試みであり、その独創性が高く評価されました。
ウェルシュ・ミュージック・プライズは、2011年に音楽プロモーターのジョン・ロストロンとラジオパーソナリティのヒュー・スティーブンスによって創設されました。ウェールズの活気に満ちた音楽シーンを祝福し、国内外で活躍するウェールズのアーティストを支援することを目的としています。今回のノミネートリストには、多様なジャンルの才能が集結し、ウェールズ音楽の幅広さを示していました。2025年のウェルシュ・ミュージック・プライズの最終候補には、Adwaith、Breichiau Hir、Buddug、Cerys Hafana、Kelly Lee Owens、KEYS、Melin Melyn、Panic Shack、Sage Todz、Siula、Tai Haf Heb Drigolyn、The Gentle Good、The Tubs、そしてGwennoといったアーティストが含まれていました。
アルバムには、過去のウェルシュ・ミュージック・プライズ受賞者であるグルッフ・リース(2011年受賞)や、グウェンノ、ボーイ・アズーガのデイヴ・ニュートンといった著名なアーティストも参加しており、作品にさらなる深みを与えています。ヒュー・スティーブンスは、ドン・レザーのアルバムについて、「これまでにウェルシュ・ミュージック・プライズを受賞したことのないタイプのアルバムであり、それはこれまでこのようなアルバムが作られてこなかったからです。サン・レーベルのバックカタログに、新鮮でエキサイティングな新しい視点をもたらす、全くユニークな作品です」とコメントしています。この受賞は、過去の響きと現在の創造性が調和し、新たな音楽的風景を切り開く可能性を示唆しています。ドン・レザーの『Tyrchu Sain』は、単なる音楽作品を超え、世代を超えて響き合う創造的な探求の証として、ウェールズ音楽の歴史に新たな一章を刻みました。
ソース元
God Is In The TV
Wales.com
Cardiff Music City
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