サムスン、CES 2026でGoogle Gemini統合のAI冷蔵庫とワインセラーを発表へ
編集者: Olga Samsonova
サムスン電子は、2026年1月に米国ラスベガスで開催される世界最大のIT・家電見本市CES 2026に先立ち、Bespoke AI冷蔵庫ラインナップにGoogleのGemini AIチャットボットを組み込んだ新モデルを発表する計画を明らかにした。この統合は、主要な家庭用電化製品におけるGeminiの初採用となり、キッチンにおける利便性の向上と高度な在庫管理の実現を目指すものである。
この次世代型Bespoke AI冷蔵庫は、内蔵カメラを活用する「AI Vision Inside」機能をGeminiによって強化する。従来のモデルでは、主に生鮮食品37種類や登録済みの加工食品50種類程度の認識に留まっていたが、Geminiのマルチモーダルな理解能力により、包装食品、残り物の容器、さらにはカスタムラベルの文字情報まで識別可能となり、検出対象の食品群が拡大される。この高度な認識能力は、食材の自動登録や、ユーザーの在庫状況、食事の好み、栄養ニーズに基づいたレシピ提案、期限が近づく食材に対するアラート発出といった「AIフードマネージャー」機能の中核を担う。
この技術革新は、家庭における食料品の計画立案を合理化し、プロアクティブな在庫管理を通じて食品廃棄の削減に貢献する可能性を秘めている。また、このAIビジョン技術は、同社のBespokeワインセラーにも適用される。ワインセラーに内蔵されたカメラがワインラベルをスキャンすることで、ブランド名、ヴィンテージ、ブドウの品種、保管場所といった詳細情報を自動的に記録し、SmartThings AIワインマネージャーアプリを通じてリアルタイムで更新される。これにより、ユーザーは専門的なソムリエサービスに近い、食事とのペアリング提案なども享受できるようになる見込みである。
GoogleのGemini技術は、スマートフォンやPCに加え、高価値な家電端末へと適用範囲を広げており、サムスンとの提携は、大規模言語モデルがエッジとクラウドの連携を通じて、プライバシーとスマートサービスの両立を図りながら、家庭内での知的な体験を再定義する動きを示している。Googleは家庭向け音声AI「Gemini for Home」を10月から早期提供開始する予定であり、スマートホームデバイス全体でのAI統合が加速する流れにある。
一方、競合他社も食品ロス削減に向けたAI活用を推進している。例えば、パナソニック株式会社くらしアプライアンス社は、横浜市と連携し、AI搭載冷蔵庫カメラを用いた家庭系食品ロス削減効果の実証実験を2025年7月23日に発表した。このパナソニックの実証実験では、横浜市内の家庭系食品ロスが年間約8万5千トン(市民一人当たり約23キログラム)に上るというデータに基づき、AIによる食材の消費期限順リスト化やレシピ提案が行動変容を促すかを検証している。サムスンのGemini統合は、この市場におけるAI駆動型キッチン体験の新たなベンチマークを設定するものと見られる。
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ソース元
Blic
SamMobile
Droid Life
TechRadar
WebProNews
ZDNET
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