キラウエア火山噴火終息直後にM4.6地震、米国地質調査所が監視継続

2025年11月25日火曜日の深夜、ハワイ島のキラウエア火山近傍でマグニチュード4.6の地震が観測された。米国地質調査所（USGS）ハワイ火山観測所（HVO）は、この地震の震源を火山の南側斜面に特定した。この地震は、キラウエア火山における直近の溶岩噴出（エピソード37）が終了してからわずか10分後に発生したが、HVOは、この時間的近接性が噴火活動との直接的な関連を示すものではないと慎重に指摘している。

地震はハワイ標準時午後11時49分に発生し、震源はファーンフォレストの南南東約14.5キロメートル（9マイル）、深さ約4.8キロメートル（3マイル）地点で記録された。HVOは、この地域のほとんどの地震はキラウエア火山の南側斜面の移動によって引き起こされるものであり、今回の地震の位置、深さ、波形は南側斜面の断層に沿った滑りと一致すると説明している。この地震による建物の損壊やインフラへの影響は予想されていないが、ハワイ島全域で揺れが広範囲に観測され、最初の1時間で200件以上の体感報告が寄せられた。

ハワイ島はハワイ・ホットスポット上に形成された諸島の中で最も火山活動が活発な地域であり、キラウエア火山とマウナ・ロア火山が主要な活火山として知られている。キラウエア火山はハワイ火山国立公園の中核をなし、1983年以来、断続的ながらも継続期間の長い噴火活動の一つとして知られている。例えば、2018年の噴火では600棟以上の家屋が破壊され、2,500人以上が避難を余儀なくされた事例がある。

USGSは、今回のマグニチュード4.6の地震を受けて、今後数日から数週間にわたって余震が発生する可能性があるとして、ハワイ諸島全域の地震および火山活動の継続的な監視体制を維持する方針を表明している。ハワイ島南東部の隆起が続く地質構造により、キラウエアとマウナ・ロアの山腹では大規模な地滑りや南東方向への転位が発生しやすく、これが地震活動の背景にあるとされる。当局は、住民や訪問者に対し、継続的な情報発信に基づいた警戒を呼びかけている。