米国、韓国、日本が「フリーダム・エッジ」演習を開始、北朝鮮は反発

米国、韓国、日本は本日、北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗し、地域の安全保障を強化するための年次合同軍事演習「フリーダム・エッジ」を開始しました。この演習は、9月15日から19日まで韓国の済州島沖の国際水域で実施され、三国間の連携能力の向上を目的としています。

今回の「フリーダム・エッジ」演習は、海上、航空、サイバー領域における三国間の運用能力を統合し、北朝鮮の進化する核・ミサイル脅威に対する抑止力と対応能力を強化することに重点を置いています。これは、米国、韓国、日本がこれまでに行ってきた三カ国間の防衛協力の最も先進的な実証と位置づけられています。この演習は、昨年6月と11月に実施された演習に続く第三回目であり、韓国の李在明（イ・ジェミョン）政権と米国のトランプ政権下で初めて実施されるものです。

演習の開始に先立ち、北朝鮮は強い不満を表明しました。金与正（キム・ヨジョン）朝鮮労働党副部長は、これらの演習を「危険な発想」であり、「無謀な力の誇示」であると非難し、悪影響をもたらすだろうと警告しました。北朝鮮は、このような合同演習を侵略のリハーサルと見なしており、今回の演習も同様に、自国に対する敵対的な姿勢の表れであると捉えています。また、朴正川（パク・チョンチョン）党副委員長も、演習は「核戦争のリハーサル」であり、地域の安定を損なうものだと非難しています。

「フリーダム・エッジ」と並行して、米国と韓国は「アイアン・メイス」と呼ばれる机上演習も実施しています。この演習は、米国の核戦力と韓国の通常戦力を統合し、北朝鮮の脅威に対する抑止力を強化するための共同計画手順を検証することを目的としています。これらの演習は、朝鮮半島における緊張が高まる中で、地域の平和と安定を維持するための三国間の断固たる決意を示すものとして注目されています。北朝鮮の度重なる挑発的な言動に対し、同盟国は連携を強化し、抑止力の維持に努めています。この協力体制は、複雑な安全保障環境下での安定化への取り組みの一環として、地域全体の安全保障に対する責任あるアプローチを示しています。