NASA、恒星間彗星3I/ATLASの最新画像を11月19日に公開へ

編集者: Tetiana Martynovska 17

NASAは太陽系全体から3I/ATLASという星間彗星の画像を公開します。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2025年11月19日水曜日の東部標準時午後3時(協定世界時換算で20時)に、恒星間彗星3I/ATLASに関する最新の画像とデータを発表するライブイベントを予定している。この発表会は、メリーランド州グリーンベルトのNASAゴダード宇宙飛行センターから実施される見込みだ。

NASA just announced a Special Livestream Nov 19 to Reveal NEW Classified-Quality Images of Interstellar Object 3I $ATLAS captured across multiple Missions.

3I/ATLAS、すなわちC/2025 N1 (ATLAS)は、観測史上3番目に確認された太陽系外起源の天体であり、2025年7月1日にチリのコキンボ州リオ・ウルタドにあるNASA資金提供のATLAS観測システムによって発見された非周期彗星である。発見当初はA11pl3Zと仮称され、太陽から約4.5天文単位(約6億7000万km)の位置から内太陽系へ向かっていた。この天体は、太陽に対して秒速約58kmという非常に速い双曲線過剰速度を持ち、二度と太陽系に戻らない双曲線軌道を描いている。これは、2017年の1I/オウムアムア、2019年の2I/ボリソフに続く、太陽系を通過する恒星間天体としては3例目となる。

彗星の活動に関する初期観測は、その特異性を際立たせている。NASAのトランジット系外惑星探索衛星(TESS)は、正式な発見日よりも前の2025年5月7日から6月3日にかけて3I/ATLASを捉えており、この時点で既に太陽から約6.4天文単位(約9億5700万km)の距離で活発な活動を示していたことが示唆されている。7月20日には、彗星のコマから初めて水の氷が検出されたと報告された。さらに、ハッブル宇宙望遠鏡は2025年7月21日にこの彗星を観測し、核の周囲に涙滴型の塵の繭が存在することを確認した。この観測に基づき、彗星核の直径には最大で3.5マイル(5.6キロメートル)の上限が設定された。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)も8月6日に観測を実施し、二酸化炭素(CO₂)が豊富で水の氷を含む組成が示された。

3I/ATLASは2025年10月29日に太陽に最も接近し、太陽から約1.357天文単位(約2億300万km)の距離を通過した。この近日点通過時、SOHOやSTEREO-Aなどの宇宙望遠鏡の観測により彗星は急速に増光した。欧州宇宙機関(ESA)は、火星周回軌道上の探査機エクソマーズ・トレースガス・オービターのデータと地球からの観測データを組み合わせた三角測量により、軌道予測精度を10倍向上させたと発表し、これを「地球防衛のリハーサル」と位置づけている。

11月19日のNASAのイベントでは、ハッブルとJWSTからの画像やデータが中心的に紹介される予定である。メディア関係者は、イベント開始の2時間前までにモリー・ワッサー氏へのメールで参加資格を申請する必要がある。一般視聴者は、ソーシャルメディアでハッシュタグ #AskNASA を用いて質問を投稿することが奨励されている。バーチャル望遠鏡プロジェクトは、同日の協定世界時4時15分から3I/ATLASのライブストリーミングを予定している。彗星は2025年12月19日に地球から約1.8天文単位(約2億7000万km)の安全な距離を通過した後、太陽系外へと去り、2030年代初頭には惑星領域を抜けると予測されている。

ソース元

  • NASA

  • NASA to Share Comet 3I/ATLAS Images From Spacecraft, Telescopes

  • 3I/ATLAS - NASA Science

  • See It For Yourself: Interstellar Comet 3I/ATLAS To Be Livestreamed By The Virtual Telescope Project

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