ウプサラ大学教授、意識を宇宙の根源的場とする新理論を学術誌に発表

編集者: Irena I

ウプサラ大学のマテリアルサイエンス教授であるマリア・ストロム教授は、2025年11月25日頃、意識に関する根本的に新しい理論的枠組みを発表した。この理論は、意識が脳の創発的な特性ではなく、宇宙を根底から支える根源的な場であると主張する。この研究は学術誌『AIP Advances』に掲載され、同号の最優秀論文として表紙を飾った。

ナノテクノロジーを専門とするストロム教授のこの枠組みは、最小のスケールから宇宙の起源という最大のスケールへと考察を広げ、現実の構造に対する新たな見解を提示している。この理論では、意識は脳活動の副産物として生じるのではなく、物質、時空間、生命を含む、我々が経験するすべてを根底から支える場として位置づけられる。この理論は、物理学、宇宙論、神経科学における検証可能な予測を提示している。

理論の核心は、意識が現実の主要な基盤であり、物理的な物質はその二次的な現れであるという点にある。ストロム教授は、この概念がアインシュタインやシュレーディンガーといった先達の量子物理学的な考察と軌を一にすると指摘する。彼女のモデルでは、個々の意識はより広範な根源的な場における局所的な励起として捉えられ、個人の分離は本質的ではないと示唆される。このアプローチは、量子場理論と非二元論的哲学の洞察を統合し、意識を現実の根幹として扱う哲学的な伝統と量子物理学との隔たりを埋めることを目指している。

この根源的な性質が持つ重要な示唆の一つは、死後の存在の可能性である。この枠組みによれば、意識は肉体の死によって消滅するのではなく、そこから生じた普遍的な背景場へと回帰する。ストロム教授は、個々の意識をより大きな意識の海の中の一つの「波」に例え、波が静まっても水が消えないように、人間の意識も消滅しないと説明している。この考え方は、死後の世界に関する問いに対し、物理学的な言葉で定式化されたものと見なせる。

この理論は、現在の主流科学では説明が困難な現象に対して潜在的な科学的説明を提供する。近接死体験(NDEs)は、脳機能が損なわれた際に、より深い場への「非定型的なアクセス」によって生じる現象として解釈され得る。さらに、情報伝達が共有された普遍的な場を介して起こり得るため、テレパシーや超能力(ESP)の基礎も示唆される。ストロム教授は、脳が損傷したり酸素欠乏に陥ったりした極度のストレス下で、この意識の領域への「特異なアクセス」が可能になると示唆している。

この理論の検証は、瞑想中や高い感情的共鳴を経験している個人の脳スキャンにおいて、測定可能な「同期」を観察することによって行われる可能性がある。この研究は、量子物理学と非二元論哲学を数学的手法を用いて統一しようとする試みである。ストロム教授は、このモデルが複数の分野で実証可能な予測を提供すると述べている。一方で、懐疑的な見方からは、これらの主張は極めて推測的であり、意識が厳密に脳活動に結びついているという確立された証拠と矛盾すると警告されている。この理論の発表は、2025年7月にアリゾナ大学などが主催する意識の科学に関する第31回年次会議(TSC)の議論とも呼応しており、TSC 2025では、脳をコンピューターと見なす見解と、意識が宇宙に内在するという「根源的」見解の両方が検討された。

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ソース元

  • Московский Комсомолец

  • Maria Strømme - Uppsala University

  • Consciousness as the Foundation: A New Theoretical Framework for Reality

  • American Buddhist Net

  • UNILAD Tech

  • LADbible

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