スターラボ・スペース、IAC 2025で商業宇宙ステーションのフルスケールモックアップを公開

編集者: Tetiana Martynovska 17

シドニーで開催された国際宇宙航行連盟(IAC)2025において、スターラボ・スペースは、同社初の商業宇宙ステーションのフルスケールモックアップを発表しました。この展示は、将来の宇宙ミッションに向けたステーションの設計と能力を具体的に示すものです。

このモックアップは、広々とした内部空間、地球を望む大きな窓、そしてカナダのパートナーであるMDAスペースが提供する外部ロボットアームを備えています。ステーションは最大4名の宇宙飛行士を収容し、年間400以上の実験を実施できるように設計されています。ステーションの主要居住空間は3つのレベルに分かれており、第1レベルには生命維持システム、トイレ、運動器具が配置されています。第2レベルは、130個のミッドデッキロッカーに相当する広さの研究・技術実証エリアです。第3レベルは、地球と地平線を望む観測窓を備えた乗員区画となっています。

IACの一般公開日には、多くの子供たちがステーションのデザインと機能に感銘を受けました。スターラボ・スペースは、ボイジャー・テクノロジーズ、エアバス、三菱商事、MDAスペース、パランティア・テクノロジーズ、そして最近参加したスペース・アプリケーションズ・サービス(投資家としても)を含む、米国主導のグローバルな合弁事業です。スペース・アプリケーションズ・サービスは、宇宙システムとミッション運用の専門知識をもたらし、欧州市場へのアクセスを強化します。

製造に向けて、スターラボは主要構造体の製造をビバチェ・コーポレーションに委託しました。この製造はニューオーリンズで行われ、NASAのミショウド組立施設でも開発と試験が行われます。このアルミニウム構造は、打ち上げ用としては最大級の単一部品宇宙構造物の一つとなるよう設計されています。スターラボCEOのマーシャル・スミス氏は、この製造マイルストーンの重要性を強調し、ISS後の商業宇宙エコシステムの実現に向けた協力が不可欠であると述べました。スターラボ宇宙ステーションは、30年間の運用寿命を目指しており、研究および商業活動のための低軌道における継続的な有人プレゼンスを確保します。2029年の打ち上げが予定されており、スペースXのスターシップロケットが使用される予定です。スターラボプログラムは、NASAの商業低軌道デスティネーション(CLD)プログラムから2億1750万ドル以上の資金提供を受けています。これにより、ISS時代からのスムーズな移行が期待されます。

さらに、スターラボはペイロードサービスのためにカナダとオーストラリアに拠点を置くセイバー・アストロナビティクスとも提携しています。セイバー・アストロナビティクスは、ビジネス開発と顧客エンゲージメントを担当し、スターラボの微小重力プラットフォームへのアクセスを拡大します。この国際的な協力体制は、宇宙における科学技術の進歩と商業利用の新たな時代を切り開くための重要な一歩となります。

ソース元

  • SpaceNews

  • Starlab Space Awarded $15 Million Toward Commercial Space Station to Replace ISS

  • Starlab - A Next-Generation Space Station to Transform Space-based Research and Human Presence in Low-Earth orbit.

  • Meet Starlab: Private space station planned to fly in 2027

  • Voyager Space Partners with Vivace to Advance Starlab Manufacturing

  • Trans-Atlantic joint venture aims to build new “international” space station

エラーや不正確な情報を見つけましたか?

できるだけ早くコメントを考慮します。

スターラボ・スペース、IAC 2025で商業宇宙ステーションのフルスケールモックアップを公開 | Gaya One