インド最重量級通信衛星CMS-03、LVM3ロケットで打ち上げ成功 国家の接続性・海洋安全保障を強化

編集者: Tetiana Martynovska 17

CMS 03衛星は、予定された軌道に投入されました。

インド宇宙研究機関(ISRO)は、2025年11月2日、インド国産の打ち上げロケットにより宇宙へ送り出された通信衛星として最も重いCMS-03の打ち上げに成功しました。この歴史的なミッションは、スリハリコタのサティシュ・ダワン宇宙センターから、強力なLVM3-M5ロケット、通称「バフバリ」によって遂行されました。今回の打ち上げは、LVM3シリーズにとって5回目の実運用飛行となり、インドの重ペイロード打ち上げ能力を改めて示すものとなりました。

ISROはインドで最も重い衛星CMS-03を成功裏に打ち上げました

CMS-03、別名GSAT-7Rとして知られるこの衛星は、その重量が約4,410キログラムに達し、インドの宇宙技術の進展を象徴しています。この衛星は、インド全土を網羅するほか、広大な海洋領域にまで及ぶ多周波数帯の通信サービスを提供するよう設計されています。搭載されたトランスポンダーは、Cバンド、拡張Cバンド、Kuバンドを利用し、音声、データ、映像といった多岐にわたる通信リンクを支えます。この衛星は、インドの国家基盤を強固にするための重要な一歩と位置づけられています。

打ち上げに使用されたLVM3ロケットは、CMS-03を正確に地球同期遷移軌道(GTO)へと投入しました。CMS-03の役割は、特に遠隔地における接続性とデジタルアクセスの飛躍的な向上にあります。この先進的なプラットフォームは、民生サービスに加え、インド海軍の広がる外洋作戦のための通信確保といった、極めて重要な戦略的応用にも貢献します。海軍の安全で多周波数帯の通信を強化することは、国家の安全保障の文脈において重要です。

ISROは、2023年7月のチャンドラヤーン3号の打ち上げ成功など、着実な成果を積み重ねており、今回のミッションはその連続性の中に位置します。インドは、LVM3のような自国開発の大型ロケットにより、大型衛星の打ち上げを国内で完結させ、宇宙開発における自立性をほぼ完全に達成しつつあります。LVM3は静止トランスファ軌道へ4,000kgの打ち上げ能力を持ち、そのコスト効率の高さから商業打ち上げ市場においても競争力を持つと見られています。

ソース元

  • Space.com

  • LVM3-M5/CMS-03 MISSION

  • Isro to launch CMS-03 satellite on LVM-3: How it will boost India's ocean comms

  • Isro moves LVM3 to launch pad for November 2 liftoff with CMS-03 satellite - India Today

  • LVM3-M5/CMS-03 MISSION

  • LVM-3 to launch CMS-03 on November 2; Nisar to begin operations soon

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