ヒュンダイ、IAAモビリティショーでコンパクトEV「アイオニック2」コンセプトを発表へ

編集者: Tetiana Pin

現代自動車(ヒュンダイ)は、2025年9月9日から14日までドイツ・ミュンヘンで開催されるIAAモビリティショーにて、新型コンパクトEV「アイオニック2」のコンセプトモデルを世界初公開する予定です。この新型モデルは、ヒュンダイのアイオニックEVラインナップにおいて最もコンパクトなSUVとなる見込みで、同社の電動化戦略における重要な一歩となります。

アイオニック2のデザインは、最近アップデートされたアイオニック6セダンのスタイリングを踏襲し、フロントとリアの両方に特徴的なフル幅LEDライトシグネチャーを採用すると予想されています。コンセプトカーは、流麗なルーフラインを持つコンパクトなハッチバックシルエットが特徴で、統合されたリアスポイラーがスポーティで都会的なデザインを強調しています。この「アート・オブ・スチール」と呼ばれるデザイン言語は、新型サンタフェにも採用されており、ヒュンダイの新しいデザイン哲学を示唆しています。

プラットフォームには、ヒュンダイのEV専用設計であるE-GMP(Electric-Global Modular Platform)を採用。これは、キアのEV2やEV3とも共有されるもので、技術的な共通性を示しています。パワートレインは、フロントに搭載される最高出力約201馬力(150kW)の電気モーターが中心となると見られています。バッテリーは、58.3kWhと81.4kWhの2つのオプションが用意され、それぞれWLTP基準で約430km、約600kmの航続距離を実現すると予測されています。

アイオニック2は、ヒュンダイのラインナップにおいて、インスターとコナ・エレクトリックの間に位置づけられます。このセグメントでは、ルノー5 E-テック、キアEV2、プジョーe-208、オペル・コルサ・エレクトリック、BYDドルフィンといった強力なライバル車がひしめき合っており、競争は激化しています。欧州市場でのアイオニック2の価格は、約30,000ユーロからと予想されており、手頃な価格帯で高性能なEVを提供することを目指しています。

インテリアに関しては、パノラマインフォテインメントスクリーン、アンビエント照明、ドライブモードに応じて変化するオーディオ設定、そしてAIボイスアシスタントなどが搭載されると期待されています。これらの先進的な機能は、ドライバー中心の使いやすさを追求した設計となっています。

アイオニック2の市販モデルは、2026年の第3四半期に発売される見込みです。ヒュンダイは、IAAモビリティショーに向けて、今後さらにアイオニック2のデザインや特徴に関するティーザー画像を公開する予定です。ミュンヘンでのワールドプレミアは、ヒュンダイの将来のモビリティに対する方向性を示す重要な機会となるでしょう。

ソース元

  • Autocar India

  • Hyundai Ioniq 2

  • Hyundai Teases Smallest Ioniq Model

  • Hyundai Teases New IONIQ Concept Car Ahead of Debut at IAA Mobility 2025 in Munich

  • Everything we know about the Hyundai IONIQ 2

  • The Smallest Ioniq Yet Could Become Hyundai’s Biggest Surprise

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