ヤンコ・ビョシャ監督の政治ドラマ『モーニング・アフター』、2025年11月に劇場公開へ

ヤンコ・ビョシャ監督が手掛けた映画『モーニング・アフター』（Morning After）の劇場公開日が決定しました。スコピエのシネプレックスにて、2025年11月19日にプレミア上映が行われる予定です。その翌日、すなわち2025年11月20日からは、北マケドニア全土の映画館で一般公開が開始されます。一般公開の対象となる地域には、シュティプ、ヴェレス、ボグダンツィ、ストルガ、クリヴァ・パランカといった主要都市が含まれます。

本作は、運命的な国家決定がもたらす影響を探求する政治ドラマとして位置づけられています。物語は、2017年4月27日に実際に発生した出来事から着想を得ています。プロットは二つの主要な側面を中心に展開します。一つは、最高権力層の厳しい監視下に置かれたマケドニアの公務員。もう一つは、厳格なシステム的制約に立ち向かう個人的な愛の物語です。

監督、脚本家、そして作曲家も兼任したヤンコ・ビョシャ氏は、この映画の核となるのは、政治的文脈における演技力と人間性の深さであると強調しています。ビョシャ氏は、スクリーン上で表現される実在の人物像に焦点を当て、人間的な存在感の強い俳優を起用したいという意向を表明しました。撮影期間は75日間に及びましたが、監督自身は「この上ない喜び」であったと述べています。

エグゼクティブ・プロデューサーのデヤン・ミロシェフスキ氏によると、当初、この素材はテレビシリーズとして撮影されていました。しかし、撮影が完了した時点で、長編映画として十分な素材が揃っていることが明らかになったといいます。長編映画版の公開に加えて、今後は5話構成のシリーズ版もリリースされる計画があり、各エピソードは55分で構成される予定です。

主要な役柄は、ニーナ・ディーンとイレナ・イリエフスカが演じています。その他の出演者には、ゴツェ・アンドノフ、ヤナ・ニコディノフスカ、ケティ・ドンチェフスカ・イリッチ、バイラム・セヴェルジャン、ゴラン・ストヤノスキ、ヴァシル・ザフィルチェスキ、ロバート・ヴェリャノフスキ、ブラゴヤ・ヴェセリノフ、ヤナ・ヴェリャノフスカ、ディミタル・ミツコスキといった面々が名を連ねています。ビョシャ監督は、本作が2014年5月と2017年に見られた抵抗に触発されたものであり、家族やコミュニティを守るために立ち上がるマケドニアの女性たちに捧げられた作品であると語っています。

ドラマの背景において、主人公の一人であるアイダは、レイプ被害に遭った後、法廷で不当な扱いを受け、被害者から加害者へと変貌します。一方、ヨアナは過去の行動を理由に腐敗した政治エリートに追われ、加害者から被害者という立場へと移行します。この二人の女性は、国を去るか、あるいは留まるかの決断を迫られながら、より良い「モーニング・アフター」（翌朝）が訪れることを願い続けます。

制作面では、撮影監督をダリオ・セクロフスキ氏が担当し、編集はダビッド・ドゥレフ氏が手掛けました。また、プロダクション・デザイナーはビョシャ監督自身が務めています。このプロジェクトは、シネモン・メディア・ファクトリーとレボリューション・プロダクションが、アルファ・ナショナル・テレビジョンとの協力のもとで実現されました。