デヴィッド・ドゥカヴニー主演の全6話スリラー『Malice』、Prime Videoで配信開始

ストリーミングサービスPrime Videoは、2025年11月14日に全6話構成の心理スリラー『Malice（マリシャス）』の配信を開始しました。本作は、カルト的な人気を誇る俳優デヴィッド・ドゥカヴニーと、コメディアンとしても知られるジャック・ホワイトホールが中心的な役どころを演じています。物語の軸となるのは、裕福なタナー一家です。彼らがギリシャのパロス島での休暇中に、アダム・ヒーリー（ホワイトホール）という名の家庭教師を雇うところから物語は始まります。しかし、一家は、この新しい指導者が復讐という深い意図を持って近づいていることに全く気づいていません。

このシリーズには、一家の一員であるナット・タナー役として、カリス・ファン・ハウテンも出演しています。デヴィッド・ドゥカヴニーは、『X-ファイル』や『カリフォルニケーション』といった象徴的な作品で知られる大ベテランですが、今回の出演オファーは、脚本の持つ説得力と、ジャック・ホワイトホールとの創造的な共演の機会に魅力を感じたためだと語っています。ドゥカヴニー自身、ホワイトホールのスタンドアップコメディや他のテレビ作品を鑑賞しており、彼の俳優としての幅広い才能に公然と感嘆の意を表明しています。

本作は、『The Great 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』の脚本家であるジェームズ・ウッドによって生み出されました。カリスマ性が冷徹な計算へと変貌する、家族への潜入を描いた緊張感あふれる物語として位置づけられています。撮影は、豪華さと迫りくる脅威のコントラストを際立たせる複数のロケーションで行われました。絵のように美しいギリシャのパロス島、そして大都会ロンドンが、この緊迫したドラマの舞台となっています。

魅力的な家庭教師であるアダム・ヒーリーは、まずタナー一家の信頼を巧みに勝ち取ります。その後、ベビーシッターの病気を口実に、ロンドンのタナー家の邸宅に侵入し、内側から彼らの生活を計画的に破壊し始めます。全6エピソードは、プレミア公開日である2025年11月14日に一挙に視聴可能となりました。物語の中心は、ドゥカヴニーが演じるジェイミー・タナーと、妻のナットの関係です。彼らの夫婦関係は、アダムの巧妙な操作によって試練にさらされます。ジェイミーの世界が崩壊し始めるにつれて、ナットは、この新しい人物の存在こそが、すべての問題を引き起こしている元凶であると認識するようになります。

制作は、ExpectationとTailspin Filmsの2社が担当し、ティム・ヒンクス、イモジェン・クーパー、そして原作者であるジェームズ・ウッド自身がプロデューサー陣に名を連ねています。監督は、英国の重厚なドラマシリーズでの実績を持つマイク・バーカーと、家族間のダイナミクスに焦点を当てるレオノーラ・ロンズデールが分担しました。各エピソードは約50分という長さで構成されており、インサイドジョブの陰謀がシーンごとに高まっていくジャンルにふさわしい、ダイナミックなペースで物語が展開されます。この強烈な心理スリラーは、Prime Videoプラットフォームでの独占配信となっています。