日本のスポーツウェアブランド、オニツカタイガーとイタリアの高級ファッションハウス、ヴェルサーチェが、2026年春夏(SS26)コレクションで待望のコラボレーションを発表しました。このコレクションはミラノファッションウィーク中に発表されました。このパートナーシップは、オニツカタイガーの象徴的な「TAI-CHI」シルエットと、ヴェルサーチェならではのデザイン要素を融合させたものです。
このコレクションのフットウェアは、日本の鳥取県にあるオニツカタイガーの工場で製造され、最高級のイタリア製レザーが使用されています。オニツカタイガーストライプのパネルにはダブルステッチが施され、シュータンにはヴェルサーチェの象徴であるメデューサのシンボルがスタッドとしてあしらわれています。アッパーには、ヴィンテージ感のある風合いを出すために、洗い加工や擦り加工が施されています。
「TAI-CHI」スニーカーに加え、このコラボレーションではイタリア製ローファーも登場します。これらはイタリアと日本の職人技の融合を体現しています。このコレクションは、2026年春に、世界中のヴェルサーチェのフラッグシップストアおよびヴェルサーチェの公式オンラインストアで発売される予定です。
ヴェルサーチェは1978年にジャンニ・ヴェルサーチェによって設立され、その大胆なデザインと贅沢さで知られています。一方、オニツカタイガーは1949年に鬼塚喜八郎によって設立され、スポーツを通じた人々の生活の変革を信じていました。両ブランドの歴史と哲学が、このユニークなコレクションに息づいています。特に、イタリアの高級素材と日本の精密な製造技術の組み合わせは、両ブランドの伝統と革新へのコミットメントを示しています。
今回のコラボレーションは、ファッション業界における異文化間の交流と、クラフトマンシップへの敬意を象徴しています。SS26のトレンドとして、クラシックなシルエットに現代的なひねりを加えることが注目されており、このコレクションはその流れを汲んでいます。ラグジュアリーでありながらも、どこか懐かしさを感じさせるヴィンテージ加工は、現代のファッションシーンにおいて、個性を際立たせる要素となるでしょう。この融合は、単なる製品の発表に留まらず、異なる文化背景を持つブランドが協力し合うことで生まれる新たな価値を提示しています。