2025年8月は、天文ファンにとって見逃せない天体現象が目白押しです。特に注目は、夏の夜空を彩るペルセイド流星群と、金星・木星の接近です。
ペルセイド流星群は、「聖ロレンソの涙」とも呼ばれ、8月12日から13日の夜にかけてピークを迎えます。条件が良ければ、1時間あたり最大100個の流星が観測できる可能性があります。今年は月が欠けていく時期と重なるため、空が暗く、流星観測に適した条件が期待されます。満月は8月9日に過ぎており、流星群のピーク前の夜空は比較的暗いでしょう。
さらに、8月12日の朝には、金星と木星が空で非常に近くに見える「大接近」が起こります。肉眼でも一つの天体のように見えるほど近くに見える可能性があり、特に明るい金星と木星の共演は、忘れられない光景となるでしょう。
また、8月20日には、東の地平線に細い月、ふたご座のカストルとポルックス、木星、金星という5つの天体が並ぶ珍しい光景が見られる予定です。これは早朝の光の中で観測できる、またとない機会です。
これらの天体現象は、夏の夜空の美しさを存分に楽しむ絶好の機会となるでしょう。