2025年9月19日午前3時58分頃、ロシアのカムチャツカ半島付近でマグニチュード7.8の強い地震が発生しました。この地震により、カムチャツカ半島の東海岸には一時、津波警報が発令されましたが、後に解除されました。予測されていた波の高さは30センチから62センチでした。
ロシア非常事態省は当初マグニチュード7.2と報告しましたが、後に7.8に上方修正しました。カムチャツカ地方知事は緊急サービスに対する警戒態勢を宣言しましたが、現時点では被害や死傷者の報告はありません。地震は深さ10キロメートルで発生し、その後、マグニチュード5.8程度の余震が続いています。
この地震は、2025年7月29日に発生したマグニチュード8.8の地震に続くものです。7月の地震では津波が発生し、地域に大きな被害をもたらしました。当局は、今回の地震発生後も地域の地震活動を注視しています。
カムチャツカ半島は「太平洋の火の輪」と呼ばれる地殻活動が活発な地域に位置しており、大規模な地震や火山活動が頻繁に発生します。過去には1952年11月5日にも、マグニチュード8.2の巨大地震が発生し、千島列島で最大18メートルの津波、日本でも最大3メートルの津波が観測され、約1200棟の家屋が浸水する被害が出ています。
太平洋の火の輪は、地球上の地震の約90%、活火山の75%が発生する地域であり、プレートの相互作用によってその活動は引き起こされています。カムチャツカ半島周辺の地殻変動も、この広範な地質学的パターンの一部として理解されています。