フィリピン中部を襲った地震と津波警報

編集者: Tetiana Martynovska 17

2025年9月30日午後9時59分(現地時間)、フィリピン中部をマグニチュード6.9の地震が襲いました。震源はセブ州ボゴ市近郊とされ、フィリピン火山地震学研究所(Phivolcs)は、沿岸地域に最大1メートルの津波の可能性から津波警報を発令しました。セブおよび近隣の州の住民に対し、海岸線から離れるよう勧告が出されました。ボゴ市では停電が発生し、被害状況の調査が進められています。セブ州サン・レミヒオおよびメデリンの両自治体では、複数の死傷者が報告されました。当局は状況を注視し、住民に最新情報の入手と安全指示に従うよう呼びかけています。

この地震は、震源の深さが10キロメートルと浅く、ボゴ市の北東17キロメートルで発生しました。セブ市とレイテ州ビラバでは震度6、セブ州サン・フェルナンドでは震度3を観測しました。

Phivolcsは、財産への被害や余震の可能性についても警告を発しました。セブ、レイテ、ビサヤ地方の一部沿岸地域には津波警報が発令され、「異常な波に注意してください。レイテ、セブ、ビリティン各州の海岸線から離れ、海岸に近づかないでください」と勧告しました。これらの地域の海岸線近くに住む人々は、内陸部への避難を促されました。しかし、太平洋津波警報センターは、この地震による津波の脅威はなく、いかなる行動も不要であると述べました。

この地震により、レイテ、サマール、ボホールの一部地域がセブ・ネグロス・パナイ電力網から切り離されました。ナショナル・グリッド・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピン(NGCP)は、震源に近いダアンバンタヤン変電所に被害が発生し、ビサヤ地方の4本の230kV送電線がトリップしたことを発表しました。NGCPは、地震による被害の範囲を評価中です。

さらに、セブ州のボゴ市、セブ市、サンタフェ、リロアン、マンダウエ市、ラプ=ラプ市、タリスայ市、ダナオ市などの一部自治体では、10月1日の学校の授業が停止されました。震源地であるボゴ市の市長は、10月1日の政府および民間のオフィスワークも停止すると発表しました。ボゴ市は、住民に対し冷静に行動するよう呼びかけています。

フィリピンは太平洋「火の輪」上に位置し、地震活動が活発な地域です。この地域は、日本から東南アジア、そして太平洋盆地にかけて広がる激しい地震活動の弧であり、地震は日常的に発生しています。しかし、その中でも特に強い揺れを伴う地震は予測不可能であり、いつどこで発生するかを予測する技術は存在しません。過去には、2023年12月にもミンダナオ島沖でマグニチュード7.4の地震が発生し、津波警報が発令されるなど、沿岸地域に影響を与えました。このような地震活動は、フィリピンが自然災害に対して脆弱な国であることを改めて示しています。

ソース元

  • WHDH 7 Boston

  • PHIVOLCS Primer on the 23 January 2025 Magnitude 5.8 Southern Leyte Earthquake

  • Strong M6.1 Earthquake Hits Near the Coast of Philippines - The Watchers

  • World Earthquake Report for Monday, 15 September 2025 - Respect Travel Booking

  • 6.2-Magnitude Earthquake Strikes Off Eastern Philippines - Daily Sun

  • Philippines Faces Stark Warning on Earthquake Preparedness Amid Regional Risks - Broadsheet Asia

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