病状悪化のクマ「ミーナ」、新たな保護施設で回復へ

編集者: Olga Samsonova

メキシコのモンテレイにあるラ・パストーラ動物園で健康状態が悪化していたクマのミーナが、この度、パチューカのビオパルケ・デ・コンビベンシア(Bioparque de Convivencia)という新たな保護施設に移送されました。ソーシャルメディアで広く注目を集めていたミーナの状況は、多くの人々の関心を呼び起こしました。

移送は、ミーナが抱える細菌感染症、腎臓や肝臓の機能障害、足の合併症といった複数の健康問題により、非常にリスクの高いものと判断されていました。特に空輸に耐えられるかどうかが懸念されていましたが、無事に新たな施設に到着し、専門家チームによる手厚いケアを受けています。回復を支援するため、コロンビアから生物調節医療の専門家もこの取り組みに参加しました。

ビオパルケ・デ・コンビベンシアのエリカ・オルティゴサ・バスケス(Erika Ortigoza Vázquez)ディレクターによると、ミーナは隔離され、ハエのいない検疫エリアに収容されています。ミーナの状態は依然として危機的ですが、提供された氷で遊ぶなど、前向きな兆候も見せています。この施設は野生動物の救助とリハビリテーションに特化しており、メキシコ国内で初、ラテンアメリカで2番目に大きい野生動物救助・リハビリテーションユニットを擁しています。

今回の移送は、メキシコの野生動物保護と保全の重要性を浮き彫りにする、環境保護連邦検察庁(PROFEPA)とビオパルケ・デ・コンビベンシアによる協力の成果です。PROFEPAは野生生物の保護と保全、外来種による生態系への脅威など、環境法規の遵守を監督する権限を持っています。近年、メキシコでは違法な野生生物取引との闘いが強化されており、PROFEPAは2008年には27,000点以上の押収品を記録しています。

ミーナのケースは、動物福祉に対する意識の高まりと、専門機関による連携の重要性を示しています。ビオパルケ・デ・コンビベンシアは過去にも傷ついた動物たちの保護に尽力しており、例えばサーカスから救出された顎を失ったツキノワグマのインビクタスのような事例も扱っています。ミーナの回復への道のりはまだ始まったばかりですが、専門家たちの献身的な努力と多くの人々の支援により、彼女が再び健やかな日々を取り戻すことが期待されます。

ソース元

  • Milenio.com

  • N+

  • Milenio

  • Bioparque de Convivencia Pachuca - Wikipedia

エラーや不正確な情報を見つけましたか?

できるだけ早くコメントを考慮します。