バレアレス諸島、2025-2026年度より公的補助私立校に教育心理学者を配置へ 生徒の心の健康支援を強化
編集者: Olga Samsonova
2025-2026学年度から、バレアレス諸島において、義務教育、バカロレア、職業訓練を提供する公的補助を受けている私立教育機関に教育心理学者が配置されることが決定しました。これは、バレアレス諸島政府の教育・大学省が、次年度から心理専門職を学校に常駐させる枠組みを確立したことに伴う措置です。この取り組みは、教育現場における生徒の精神的健康と感情的な幸福を促進するという、同政府の強い決意を示すものです。
配置される心理学者は、感情障害、いじめやサイバーいじめ、ジェンダーに基づく暴力、自傷行為、自殺の予防、さらにはテクノロジー依存といった、現代の若者が直面する複雑な心理的ニーズに対応することを目的としています。この重要な施策の実現には、教育・大学省、保健省、そしてバレアレス諸島公認心理学協会(COPIB)との緊密な連携が不可欠でした。COPIBの学部長であるハビエル・トーレス氏は、この措置を「肯定的」かつ「必要不可欠」と評価し、その展開を全面的に支援する意向を示しています。
この行動は、近年高まり続けているメンタルヘルスへの懸念に対処するという政府の目標と完全に一致しています。具体的には、2024年度のメンタルヘルス予算から最大100万ユーロが、様々な分野の専門職の雇用に充てられる予定です。バレアレス諸島の学校への心理学者の導入は、学校環境内での包括的かつ専門的な精神的健康支援を提供する上で、画期的な一歩を意味します。これは、生徒たちが自らの内なる調和を見出し、困難を成長の糧として捉え直すための環境整備の一環と見なされます。
世界的に見ても、教育現場におけるメンタルヘルスへの注力は重要な潮流となっています。ユニセフの「世界子供白書2021」では、COVID-19パンデミックが全世代のメンタルヘルスに大きな懸念をもたらしたと指摘されており、この問題が氷山の一角に過ぎない可能性が示唆されています。バレアレス諸島におけるこの取り組みは、単なる問題への対処に留まらず、教育共同体全体が生徒一人ひとりの内面的な状態に注意を払い、より調和の取れた学びの場を創造する機会を提供するものです。
ソース元
Diario de Mallorca
GESTIÓN DE CENTROS CONCERTADOS-Psicólogos educativos
Los CES de las Illes Balears contarán con 35 psicólogos/as educativos en septiembre
Los psicólogos baleares califican de paso "necesario" el anuncio de su inclusión en los institutos
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