アラブ首長国連邦とブルガリア、南極に共同気象・地震観測ラボを開設
編集者: Svetlana Velgush
アラブ首長国連邦(UAE)とブルガリア南極研究所(BAI)は、南極のリビングストン島に位置するブルガリア基地内に、共同の科学研究ラボを正式に開設しました。2026年2月10日火曜日に挙行されたこの開所式は、極地という極限環境における両国の二国間科学パートナーシップの進展を象徴する、極めて重要なマイルストーンとなりました。
式典の開催は、決して容易なものではありませんでした。2月9日から現地を襲った激しい嵐という過酷な気象条件下での実施となりましたが、これは科学およびロジスティクス担当チームの不屈の決意を改めて示す形となりました。式典会場へのアクセスは、南極半島での任務を完遂し、2月9日にリビングストン島へ帰還したブルガリア海軍の調査船「聖キリル・アンド・メトディウス(RSV 421)」からの上陸によって実現しました。この調査船は、第34次ブルガリア南極遠征の一環として、2025年11月7日にブルガリアのヴァルナ港を意気揚々と出航していたものです。
今回開設された施設は、ブルガリアの基地内に設置されたUAE初の常設ラボラトリーとなります。この拠点は、氷河の融解やその他の極地特有の現象を精密に監視するために必要なセンサー類の準備、技術的なメンテナンス、機器のアップグレード、および保管を目的として設計されています。2024年に本格始動したUAEの極地プログラムは、国家的な科学研究能力を世界水準に引き上げ、地球規模の気候変動研究に実質的な貢献を果たすことを主眼に置いています。
この協力体制の核心をなすのが、ブルガリアとUAEが共同で開発・近代化した地震観測ステーションです。このステーションは現在、観測データをリアルタイムで送信する機能を備えており、周辺地域における津波の潜在的脅威に対する早期警戒モデルを支える極めて重要なインフラとなっています。UAEの科学者であるアフメド・アル・カービ氏とバドル・アル・アメリ氏は、第34次遠征隊のメンバーとして、現在も現地で研究活動を継続しています。
記念すべき式典には、ブルガリア南極遠征隊のリーダーでありBAI会長を務めるフリスト・ピンピレフ教授をはじめ、ヴァルナ海軍兵学校のボヤン・メドニアロフ少将やミロスラフ・ツヴェトコフ大佐教授といった重鎮が出席しました。南極における国際的な科学連携の強化は、世界の安全保障や将来の気候予測において計り知れない実用的価値を持っています。特に、氷河の完全な融解は海面を最大60メートル上昇させるリスクを孕んでおり、これはUAEのような沿岸諸国にとって、国家の存立に関わる重大な課題です。
リビングストン島におけるこの共同インフラの展開成功は、厳しい自然環境に屈することなく、複雑な科学プロジェクトを完遂できる両国の高い技術力と組織力を証明しました。極地分野におけるUAEとブルガリアの緊密な連携は、科学外交と知識の共有を通じて、北極および南極における科学的プレゼンスを確固たるものにするという、UAEの長期的な国家戦略に深く合致しています。
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ソース元
Българска Телеграфна Агенция
AZERTAC
BTA
BTA
Gulf Today
AZERTAC
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