ナイジェリアとブラジル、航空サービス協定を正式化し直行便就航へ

編集者: Татьяна Гуринович

ナイジェリアとブラジルは、両国間の直行便就航を可能にする航空サービス協定(BASA)を正式に締結しました。この歴史的な合意は、ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領がブラジルを訪問中に調印され、航空分野における両国の協力関係を一層強化するものです。この協定により、ラゴスとサンパウロ、リオデジャネイロ間の移動時間が大幅に短縮され、経済的および文化的な交流の促進が期待されています。

今回の協定に基づき、ナイジェリアの航空会社エア・ピースがラゴスとブラジルの主要都市を結ぶ路線を運航することが指定されました。これまで、両国間の移動にはヨーロッパの都市を経由する必要があり、移動に24時間以上かかることも少なくありませんでした。しかし、直行便の開設により、移動時間は約7時間短縮され、ビジネスや観光における利便性が飛躍的に向上します。エア・ピースは当初、週3便の運航を予定しており、需要に応じて便数を増やす計画です。

航空分野のみならず、この協定は農業、科学技術、インフラ開発といった広範な分野における両国の連携を深めるものです。特に、ブラジルの農業技術を活用した11億ドルの農業機械化プログラム「グリーン・インペラティブ・パートナーシップ」は、ナイジェリアの食料安全保障と農業近代化に大きく貢献すると見込まれています。このプログラムは、1万台のトラクターと5万点の農機具を供給し、約10万人の直接雇用と500万人以上の間接雇用を生み出すことが期待されています。

両国間の貿易は近年減少傾向にありましたが、この協定は関係再活性化の重要な一歩となります。2024年には両国間の貿易額は20億ドルを下回りましたが、今回の連携強化により、特に農産物や工業製品の輸出入が活発化し、経済的な結びつきが強まることが予想されます。ブラジルはアフリカ最大の経済大国であるナイジェリアとの関係強化に意欲を示しており、航空、農業、インフラ開発など多岐にわたる分野での協力を深めていく方針です。

この航空協定は、単なる移動手段の確保にとどまらず、両国間の歴史的・文化的なつながりを再認識し、強化する機会ともなります。ブラジルにはナイジェリアにルーツを持つ人々が多く存在し、今回の直行便は、こうした人々との交流を促進し、相互理解を深めるための架け橋となるでしょう。この新たな空の道は、両国経済の活性化、観光産業の発展、そして人々の交流促進に大きく貢献するものと期待されています。

ソース元

  • Premium Times Nigeria

  • Air Peace secures Lagos–São Paulo passenger route under Nigeria–Brazil BASA deal

  • Nigeria, Brazil sign air service deal for direct flights

  • Petrobras to return to Nigeria as Nigeria signs five MOUs with Brazil

  • Nigeria, Brazil to Unlock $1.1bn Agriculture Deal, Direct Flights and New Jobs

  • Nigeria–Brazil BASA to deepen ties, says Idris

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