Virgin Galactic社は、デルタ級次世代宇宙船の開発を順調に進めており、2026年秋の研究および民間宇宙飛行士のフライト開始を目指しています。同社はこれらの宇宙船の最終組立に特化した、アリゾナ州フェニックスに新たな製造施設を設立しました。2025年3月に最初のデルタ級宇宙船の組立が開始され、現在も主要システムおよび構造に関する作業が進行中です。特に、2025年第4四半期に完了予定の翼の組立と、地球の大気圏再突入時の亜軌道宇宙船の安定化に不可欠な「フェザー」アセンブリの開発が注目されています。
同社はイタリアでの第2の宇宙港の可能性も検討しており、現在、イタリアのグロッタリエ宇宙港からの運用に関するフィージビリティスタディを実施中です。このスタディは2025年中にフェーズ1が完了する予定で、グロッタリエ宇宙港の空域が同社の要件と独自の飛行プロファイルに適合するかどうかを評価します。デルタ級宇宙船は、従来の宇宙船「VSS Unity」と比較して、月あたりの運用能力が12倍向上するように設計されており、これまでにない頻度で、業界をリードするコスト構造で人々を宇宙へ送り届けることを目指しています。CEOのマイケル・コルグレイジアー氏は、デルタ級の全システムおよび構造において順調な進捗を報告しており、同社の強固な財務基盤が、新しい宇宙船の商業サービス開始に向けた事業モデルの実行を支えていることを強調しました。