SpaceX、スターリンク衛星24基を展開、ブースターは15回目の着陸成功

編集者: Tetiana Martynovska 17

SpaceXは2025年8月30日、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から24基のスターリンク衛星を低軌道に打ち上げました。ファルコン9ロケット(B1082)は、打ち上げから約8.5分後に太平洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸し、第1段ブースターの回収に成功しました。このブースターにとって15回目の打ち上げ・着陸成功となり、同社のロケット再利用技術の進歩を改めて示しました。

このミッション(スターリンク17-7)は、2025年8月にカリフォルニアから行われた4回目かつ最後のスターリンク打ち上げでした。SpaceXのロケット再利用戦略は、宇宙へのアクセスコストを削減し、衛星インターネット網の展開を加速させる上で中心的な役割を担っています。先週には、別のファルコン9ブースター(B1067)が30回目の飛行と着陸という新たな再利用記録を樹立しており、SpaceXの効率化への継続的な取り組みが浮き彫りになっています。

今回の打ち上げにより、SpaceXのスターリンク衛星コンステレーションは運用中の衛星数8,200基を超え、世界的なインターネットカバレッジの拡大に貢献しています。スターリンクは、これまでインターネット接続が困難だった地域に高速・低遅延のインターネットサービスを提供することで、デジタルデバイドの解消に重要な役割を果たしています。この技術は、教育、医療、ビジネスなど多岐にわたる分野での機会創出を促進し、世界中の人々の生活の質を向上させる可能性を秘めています。

しかし、スターリンクのような大規模な衛星コンステレーションの拡大は、科学界、特に天文学者からの懸念も引き起こしています。多数の衛星が軌道上に存在することで、地上からの天文観測に干渉する可能性が指摘されており、今後の宇宙活動における持続可能性と共存のあり方が議論されています。SpaceXはこれらの課題に対処しつつ、より効率的で頻繁な打ち上げ能力を目指しており、次世代のスターシップ開発も進めています。これらの取り組みは、宇宙開発の新たな時代を切り開き、地球上の接続性を高め、さらには人類の宇宙進出の可能性を広げるものとして注目されています。

ソース元

  • Space.com

  • Space.com

  • Spaceflight Now

  • Space.com

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