SpaceXは2025年8月31日(日)、ファルコン9ロケットを使用し、28基のスターリンク衛星を低軌道へ打ち上げることに成功しました。このミッションは、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地の第40宇宙発射施設から午前7時49分(米国東部夏時間)に実施されました。
今回の打ち上げに使用されたファルコン9の第1段ブースター「B1077」は、これが23回目の飛行となりました。B1077はこれまで、「Crew-5」や「GPS III Space Vehicle 06」、「Inmarsat I6-F2」など、数々の重要なミッションを支援してきました。打ち上げ後、ブースターは無事に大西洋上の無人着陸船「Just Read the Instructions」に着陸し、SpaceXのロケット再利用戦略におけるコスト削減への貢献を改めて示しました。
この打ち上げにより、スターリンクの衛星ネットワークは8,280基以上の衛星で構成されるようになり、SpaceXが目指すグローバルな高速インターネットカバレッジの提供に向けた目標達成に一歩近づきました。スターリンクの衛星コンステレーションは2019年に展開が開始されて以来、急速な拡大を続けています。2025年に入ってから、SpaceXは既に112回の打ち上げを実施しており、そのうち108回がファルコン9によるものでした。
当日の気象条件は良好で、気温は約24℃、雲は散在し、風も穏やかな状況でした。SpaceXのスターリンク衛星網の拡大は、世界中のインターネット接続を改善する上で重要な役割を果たしており、特にこれまで十分なインターネットインフラが整備されていなかった地域への接続提供は、教育、医療、経済活動など多岐にわたる分野に恩恵をもたらす可能性があります。2025年だけでも、SpaceXは約2,000基のスターリンク衛星を打ち上げており、その勢いは増すばかりです。この継続的な展開は、デジタルデバイドの解消と、より多くの人々が情報にアクセスできる機会を創出することに繋がっています。Starlinkは2025年7月時点で620万人以上の加入者を抱えており、その成長は衛星インターネット市場における同社の支配的な地位を確固たるものにしています。