2025年版 ROG Strix G18：ゲーミングとクリエイティブを極める次世代フラッグシップノートPC

Asusは、ポータブル高性能システム分野における新たなフラッグシップモデル、ゲーミングノートPC「ROG Strix G18 (2025年版)」を発表しました。2025年11月3日に公開されたこのデバイスは、卓越した演算能力と洗練されたエルゴノミクスが見事に融合しており、コアなゲーマー層だけでなく、コンテンツ制作に携わるプロフェッショナルをもターゲットとしています。

このシステムの心臓部を担うのは、Intel® Core™ Ultra 9 275HXプロセッサーです。これはArrow Lakeアーキテクチャに基づいており、TSMCの最先端3nmプロセス技術を用いて製造されています。この24コアチップは、8つの高性能コア（Pコア）と16の効率コア（Eコア）からなる構成を採用しています。

Hyper-Threading機能は非搭載であるものの、Pコアでは最大5.4 GHzのクロック周波数に達することが可能であり、マルチスレッド性能において大幅な向上が見込まれます。このプロセッサーの公称TDPは55Wです。さらに、ローカルAIタスクの可能性を広げるため、13 TOPSの性能を持つニューラルプロセッサー「AI Boost」が組み込まれています。

グラフィックス処理には、Blackwellアーキテクチャを採用したフラッグシップモバイルGPU、NVIDIA® GeForce RTX™ 5080 Laptop GPUが搭載されています。このカードは7680基のシェーダーユニットを備え、256ビットバス接続の16 GB GDDR7ビデオメモリを搭載しており、最大896 GB/sの帯域幅を実現します。最大設計電力（TGP）は175Wに設定されています。

その性能は、特定のシナリオにおいてデスクトップ版のRTX 5070や、前世代のモバイル版RTX 4090に匹敵するレベルにあります。これにより、140億パラメータのニューラルネットワークモデルの実行を含む、非常にリソースを要する作業も難なくこなすことが可能です。

高負荷時における安定性を確保するため、Asusは冷却システムを大幅に強化しました。この洗練されたシステムには、トリプルファン構成に加え、筐体背面まで伸びるフルサイズのベイパーチャンバーが組み込まれています。さらに、CPUとGPUの両方に、標準的なサーマルペーストと比較して熱伝導率が17倍も高い「Conductonaut Extreme」という液体金属が使用されています。この採用により、主要コンポーネントの温度を前世代比で15°C低減させ、システムの安定稼働を保証しています。

視覚体験もまた、18インチのROG Nebulaディスプレイによって新たな高みへと引き上げられています。解像度は2560 x 1600ピクセル、リフレッシュレートは240 Hzを誇り、DCI-P3色空間を完全にカバーします。通信面では、Wi-Fi 7規格をサポートし、2基のThunderbolt™ 5ポートを装備しています。ROG Strix G18 (2025)は、Republic of Gamersエコシステム内において、トップエンドのSCARシリーズのような過度な派手さを避けつつ、強力な作業ツールとして位置づけられています。専門家は、このデバイスの市場投入価格が3000米ドルを超える可能性があると推測しています。