三菱、ルノー技術を融合させた新型EV「エクリプス クロス」を2025年欧州市場へ導入

編集者: Tetiana Pin

三菱自動車は、ルノー・日産・三菱アライアンスの技術を活用した新型電気自動車(EV)コンパクトSUV、「2025年型エクリプス クロス」を2025年内に欧州市場へ導入すると発表しました。この新型モデルは、三菱にとってi-MiEV以来となる本格的なEVであり、ルノー・セニック E-Tech エレクトリックをベースに開発されています。この提携は、アライアンス内での技術共有と協業の深化を示すものです。

デザイン面では、三菱独自の「ダイナミックシールド」コンセプトをさらに進化させ、フロントフェイスに力強さと洗練された印象を与えています。鎧のような力強いデザイン要素を取り入れ、堅牢性と安全性を表現した「スマート アーマー」がコンセプトです。パノラマルーフが標準装備され、室内空間の広がりと開放感を高めています。さらに、SEトリムをベースとしたNOIRエディションは、内外装にブラックアクセントを加え、特別な雰囲気を演出します。

走行性能においては、三菱の得意とする四輪制御システム「S-AWC」が搭載され、優れたトラクションと安定性を実現します。

安全装備も充実しており、歩行者検知機能付きの衝突被害軽減ブレーキ(FCM)や、車線逸脱警報(LDW)などが標準装備されます。インフォテインメントシステムには、縦型12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオが採用され、Googleサービス、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応しています。

欧州市場では、ES、LE、SE、SEL、そしてNOIRエディションといった複数のグレード展開が予定されており、価格は約26,545ドルからとなっています。現在、48ヶ月2.99%の特別低金利ローンや500ドルのメーカーオプション割引といった購入支援策も実施されています。

この新型エクリプス クロスは、ルノーグループのEV生産拠点であるドゥエー工場で生産され、87kWhのバッテリーを搭載し、約600kmの航続距離を実現するパワートレインを搭載しています。電気モーターは160kW(215馬力)の出力と300Nmのトルクを発揮します。また、航続距離延長バージョンは2025年第4四半期に、2026年には日常使いに適した中距離モデルの追加も予定されています。この戦略的なEV投入は、三菱自動車の欧州における電動化戦略の重要な一歩であり、多様化する顧客ニーズに応えるための幅広い電動車ラインアップの拡充を目指すものです。三菱自動車の加藤隆雄社長は、「カーボンニュートラルの実現に向け、今回のエクリプス クロスの投入は欧州における電動化戦略の重要なステップであり、お客様の多様なニーズに応えてまいります」と述べています。この新型モデルは、デザイン、技術、そしてサステナビリティへのコミットメントを融合させ、新たな時代のモビリティ体験を提供するものとなるでしょう。

ソース元

  • T-online.de

  • 2025 Eclipse Cross - Mitsubishi Motors Canadian Newsroom

  • 2025 Eclipse Cross | SPORT MITSUBISHI

  • 2025 Mitsubishi Eclipse Cross Price, Reviews, Pictures & More | Kelley Blue Book

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