インディーデュオのWater From Your Eyesは、6枚目のスタジオアルバムとなる『It's A Beautiful Place』を2025年8月22日にリリースすることを発表しました。このアルバムは10曲を収録し、SFや実存主義的なテーマを探求しており、シンセティックなアンビエンスとグランジ、ニューメタルの影響を融合させています。Nate AmosとRachel Brownがプロデュースしたこの作品には、Fantasy Of A Broken Heartのメンバーも参加しています。
バンドは、2025年9月22日にフィラデルフィアで幕を開ける、北米およびヨーロッパを巡る大規模なツアーでアルバムをサポートします。ツアーはアメリカの様々な都市を巡り、その後ヨーロッパとイギリスでの公演が予定されています。
Nate AmosとRachel BrownからなるWater From Your Eyesは、シカゴで結成され、現在はブルックリンを拠点に活動しています。彼らの音楽は、アートロック、ポストパンク、実験的ポップ、ベッドルームポップ、シンセポップ、シューゲイザーなど、多様なジャンルにまたがると評されています。影響を受けたアーティストとしては、WeenやScott Walkerなどが挙げられています。また、Fantasy Of A Broken HeartのメンバーであるAl NardoとBailey Wollowitzは、Water From Your Eyesのライブメンバーとしても活動しており、両者の音楽的な繋がりが示唆されています。
今回のアルバム『It's A Beautiful Place』は、時間、恐竜、宇宙といったテーマに触れており、Amosは「すべてがほんの一瞬であることを認識しながら、幅広いスタイルを提示したかった」と述べています。Brownは、アルバムのリードシングル「Life Signs」のミュージックビデオについて、「テレビは常に私の最大の情熱であり、このビデオはジャンルの決まり文句を実験したいという私の願望から主に構想されました。しかし、この媒体は、無限の宇宙をリビングルームにしまえる小さな箱に詰め込むという考え方にも適していると思います。曲が持つ多くの世界をカプセル化し、短い数分で人生全体を表現したかったのです」と語っています。
このアルバムは、Amosの自宅のベッドルームで録音・プロデュースされましたが、フルバンドのダイナミクスを考慮して制作されており、これまでの作品の中でも最も「ベッドルームサウンド」から離れた作品となっています。この作品は、メランコリックで思慮深いものから、小さなものの美しさに浸るものまで、アイデアと反響のタペストリーであり、非常に魅力的なものとなっています。