ロック界の伝説、ザ・ローリング・ストーンズが、1976年に発表したアルバム『ブラック・アンド・ブルー』の発売50周年を記念し、豪華なスーパー・デラックス・リイシュー盤を2025年11月14日にリリースする。
この記念碑的な作品は、5枚組LPまたは4枚組CDのセットとして登場し、いずれもブルーレイディスク、100ページに及ぶ豪華ブックレット、そして当時のツアーポスターのレプリカが同梱される。限定盤として、マーブル模様のバイナル仕様も用意されている。
今回のリイシューには、スティーヴン・ウィルソンによる新たなミックスが施され、ミック・ジャガーとキース・リチャーズによる未発表曲「I Love A Lady」や、シャーリー＆カンパニーの「Shame, Shame, Shame」のカバーなど、6曲の貴重な未発表音源が収録されている。特に「Shame, Shame, Shame」は、現在ストリーミング配信されており、ミュージックビデオも公開されている。
さらに、1975年のセッションから、ゲストギタリストが参加した4つのインストゥルメンタル・ジャムも含まれており、当時の音楽的探求の一端を垣間見ることができる。このボックスセットには、バンドが1976年に行ったロンドンでの6夜連続公演の中から、フルライブコンサートの音源も収録されている。
ブルーレイディスクには、同年パリで行われた未発表のテレビ放送に加え、スタジオアルバムとライブコンサートのドルビーアトモス・サラウンドサウンドミックスも収録されており、ファンにとっては垂涎のコレクションとなるだろう。
『ブラック・アンド・ブルー』は、ギタリストのミック・テイラーがバンドを去り、ロニー・ウッドが新たに加わった最初の作品であり、バンドにとって重要な転換期となったアルバムである。レゲエ、ファンク、ソウルといった多様な音楽的要素を取り入れ、当時の音楽シーンに新たな風を吹き込んだ。このリイシュー盤は、その革新的なサウンドと、バンドの進化の過程を深く理解するための貴重な機会を提供する。
1976年のロンドン、アールズ・コートでのライブパフォーマンスは、バンドのエネルギーと一体感を如実に示しており、当時の熱狂を追体験できる。この記念碑的なリリースは、ストーンズの音楽的遺産を再認識させ、新たな世代のリスナーにもその魅力を伝えるだろう。