カントリー界の新星ダーシャ、デビュー曲「Austin (Boots Stop Workin')」が10億ストリームを突破

カリフォルニア州サンルイスオビスポ出身のカントリー歌手、ダーシャ（Dasha、本名アンナ・ダーシャ・ノボトニー）は、キャリアにおける画期的なマイルストーンを達成しました。彼女のデビューシングル「Austin (Boots Stop Workin')」は、2025年11月までに公式に10億ストリーム再生を突破しました。

2023年11月にリリースされたこのトラックは、TikTokでの爆発的な拡散により急速に注目を集めました。2024年5月までに、75万本以上の動画で使用され、新世代のカントリーシーンにおける最大のセンセーションの一つとなりました。

その勢いは止まらず、2024年8月には「Austin」はビルボード・ホット100で18位に到達。さらに、アメリカ国内および他の7カ国でRIAAプラチナ認定を獲得し、世界的なヒットとしての地位を確固たるものにしました。

2024年の飛躍：フェスティバル、テレビ出演、ツアーの完売

カントリーとポップのエステティックを融合させたスタイルにより、ダーシャはジャンル内で最も話題のアーティストの一人となりました。2024年には、Stagecoach、Austin City Limits、CMT Awards、CMA Festといった主要なフェスティバルに出演し、デビューを飾ったワールドツアー「Dashville USA」は全公演ソールドアウトとなりました。

また、彼女はキャリアで初めて、Macy’s Thanksgiving Day ParadeやDick Clark's Rockin' New Year's Eveといったアメリカの二大テレビイベントに登場しました。カントリーアーティストにとって象徴的な瞬間であるグランド・オール・オープリーの伝説的なステージにも、2024年4月にデビューを果たしています。

新章の幕開け：ミニアルバム「Anna」（2025）— 2部作プロジェクトの一部

2025年10月、ダーシャは8曲を収録した新しいEP「Anna」を発表しました。これは、2026年にリリースが予定されている2部構成のアルバムプロジェクトの「前半」にあたります。後半のタイトルは「Dasha」です。

このミニアルバムは、彼女の二つの創造的な側面を明確に示しています。一つは「Work On Me」のような大胆で現代的なバラード、もう一つは「Train」のような深みのある自伝的な楽曲です。ダーシャは、ナッシュビルのトップライターであるAshley Gorley、Hillary Lindsey、Josh Kerrらと協力し、全8曲中7曲の共作を手がけました。

Warner Recordsとの契約とグローバルなポップ・カントリーサウンド

「Austin」の成功を受け、ダーシャは2023年11月にWarner Recordsと契約を結びました。彼女の新しいリリースは、ジャンルの境界を再定義するアーティストとしての地位をさらに強固にしています。「Work On Me」はDavid Guettaによるリミックスが制作され、ポップチャートやダンスチャートへの浸透を加速させました。また、2025年10月10日にはウェンブリー・スタジアムでケイン・ブラウンのオープニングアクトを務め、国際的な成長を裏付けています。現在、彼女は新曲を携えたワールドヘッドラインツアーを継続中です。

バイラル動画から始まり、10億ストリームの達成、そして世界的なアリーナでの活躍へと、ダーシャは個人的な物語を世代のサウンドトラックへと昇華させています。EP「Anna」は、彼女の目覚ましい飛躍の新たな章を開いただけに過ぎません。