ケルシー・バレリーニ、CMAアワード2025で「I Sit In Parks」を初披露へ

第59回CMAアワード（59th Annual CMA Awards）は、ケルシー・バレリーニが新曲「I Sit In Parks」を初めて公の場で披露するという、重要な音楽イベントの舞台となります。この待望のパフォーマンスは、2025年11月19日水曜日、テネシー州ナッシュビルにあるブリヂストン・アリーナにて開催される予定です。

授賞式の模様は、ABCテレビで生中継され、カントリーミュージックファンはリアルタイムで視聴可能です。また、翌日からはストリーミングサービスHuluにて配信されることが決定しており、幅広い視聴者に届けられます。

最新EP「Mount Pleasant」のリード曲

「I Sit In Parks」は、バレリーニの最新ミニアルバム「Mount Pleasant」のリードトラックとして位置づけられています。このEPは、授賞式に先立つ2025年11月14日にリリースされました。全6曲が収録されており、既に「People Pleaser」や「Emerald City」といった楽曲も含まれています。

この新しいマテリアルは、内省的な歌詞を通じて深い感情を表現しつつ、現代的なサウンドを取り入れた構成となっています。これは、カントリーミュージックというジャンルにおいて、バレリーニが自身の地位をさらに強固なものにしようとする明確な意図を示しています。（なお、この記事の執筆時点において、EPは既にリリース済みです。）

ノミネーションとナッシュビルでの存在感

バレリーニは、今年のCMAアワードで最も栄誉ある部門の一つである「年間最優秀女性ボーカリスト」にノミネートされています。この部門では、ミランダ・ランバート、エラ・ラングレー、ミーガン・モロニー、レイニー・ウィルソンといった強力なライバルたちと競い合います。

授賞式での彼女のパフォーマンスは、彼女の音楽活動における重要な節目であり、ナッシュビルのソングライターコミュニティにおける彼女の積極的な参加と影響力の証でもあります。

司会者と歴史的な節目

今年のCMAアワードの司会は、レイニー・ウィルソンが務めます。女性が単独で司会を担当するのは、CMAアワードの歴史上、わずか3例目という歴史的な出来事です。過去には、1988年のドリー・パートン、1991年のリーバ・マッキンタイアが単独司会を務めています。

当日のプログラムには、ルーク・コムズ、ミーガン・モロニー、エラ・ラングレーといった人気アーティストたちのパフォーマンスが予定されているほか、カントリーミュージック界の巨匠ヴィンス・ギルに対し、ウィリー・ネルソン賞が授与される予定です。

伝統と規模

CMAアワードは1967年から授賞式を継続しており、2006年以降はブリヂストン・アリーナが恒久的な会場となっています。今年の受賞者は、カントリー・ミュージック協会に所属する7132名の会員による投票によって選出されました。この厳正な選考プロセスは、2024年7月1日から2025年6月30日までの期間における、ジャンルで最も顕著な功績を確実に評価するものです。

この夜は、カントリーミュージックの進化を反映し、新進気鋭の才能とジャンルの中心人物が一堂に会する、2025年を象徴する壮大な祭典となることが期待されています。