俳優のアレック・ボールドウィン氏は、2021年の映画「ラスト」の撮影中に発生した撮影監督ハリーナ・ハッチンス氏の死亡事故以降、経済的な困難に直面していると報じられています。この事件は多額の法的費用を招き、彼のキャリアにも影響を与えました。
ボールドウィン氏は、収入を補うためにファンイベントへの出演や、タイムズスクエアのプラネットハリウッドの再開イベントの司会を務めるなど、公の場に姿を見せています。さらに、2025年2月には、自身の家族生活を追ったリアリティ番組「ザ・ボールドウィンズ」がTLCで開始され、肯定的な評価を受けています。
これらの取り組みにもかかわらず、ボールドウィンの推定純資産は、2025年現在、約8500万ドルから9000万ドルから約7000万ドルに減少しました。この減少は、法的費用、出演機会の減少、そして大家族を維持するための費用が原因とされています。彼の弁護士の一人は時給2,025ドルを請求していると報じられています。
「ラスト」の事件後、ボールドウィン氏はハッチンス氏の遺族との間で示談金が支払われました。この事件は彼の評判と財政に大きな影響を与え、数百万ドルを弁護費用に費やしたと推定されています。かつて「30ロック」でエピソードあたり約30万ドルを稼いでいた彼が、現在はファンイベントでサインを売ることを余儀なくされていると指摘する業界関係者もいます。
しかし、ボールドウィン氏は依然としてハリウッドで活動を続けており、彼のキャリアは40年以上になります。「ラスト」の撮影再開にも関与しており、ハッチンス氏の夫が製作総指揮を務め、ジョエル・ソウザ監督も復帰しています。また、「アトラビリウス」、「キッド・サンタ」、「ハリウッド・ヘイスト」などの映画にも出演予定です。これらの活動は、彼が困難な状況を乗り越え、新たな機会を模索していることを示しています。