プラハで開幕する第12回オーストラリア・ニュージーランド映画祭、オープニング作品はNZドラマ
編集者: An_goldy Anulyazolotko
第12回目となるオージー&キーウィ映画祭(Aussie & Kiwi Film Fest)が、2025年11月14日金曜日、プラハのルツェルナ映画館で正式に開幕します。オーストラリアとニュージーランドの現代映画を紹介することに特化したこのイベントは、11月21日まで開催され、ルツェルナ、エジソン・フィルムハブ、ポンレポの各映画館で上映が行われます。創設者であるマルティナ・ヴァツコヴァ氏は、チェコ共和国とオーストラリアの間に文化的な架け橋を築くことを目指しており、自身がオーストラリアに8年間滞在した経験を活かしています。彼女は、12年前にわずか3作品の上映から始まったこの映画祭が、今や多岐にわたるジャンルを提供するまでに成長したと述べています。
オープニングセレモニーを飾るのは、ミキ・マガシヴァ監督によるニュージーランド映画『Tinā』です。このドラマは、2025年のニュージーランド国内で最も興行収入を上げた作品として既に成功を収めています。クライストチャーチ地震で娘を失ったサモア人の合唱団指揮者が、悲嘆と文化的アイデンティティの探求に立ち向かう姿を描いています。マガシヴァ監督は、マリオ・ジャヤ、エフロン・ヘザー、ダン・ヒギンズ、ジーン・キレン、ジェイミー・ヒルトンといったプロデューサー陣と共に、本作の製作にも携わっています。
プログラムの中で特に注目すべき作品としては、ショーン・バーン監督の『Dangerous Animals』が挙げられます。これは、ホラー要素を含むダークなサバイバルスリラーであり、『ジョーズ』の公開50周年を記念してカンヌ国際映画祭でプレミア上映されました。2025年6月5日に世界初公開されたこの作品は、人間こそが最も危険な生物であるという、人間の残虐性をテーマに深く掘り下げています。その他にも、マイク・ジョナサン監督の歴史ドラマ『Endless Fight』や、ジョナサン・テプリツキー監督の風刺コメディ『Spit』も上映リストに含まれています。
教育的な要素として、世界の海洋汚染問題に焦点を当てたドキュメンタリー映画『Azure』が組み込まれており、主に高校生を対象としています。主催者である非営利団体AKFFは、プラハ市当局からの助成金や複数の国際大使館からの支援を受けており、このイベントの異文化間における重要性が強調されています。上映はすべて、オリジナルの言語版にチェコ語の字幕が付けられた形で行われます。また、すべての長編作品の上映前には短編映画が披露されるのが特徴であり、これは完全にボランティアによって運営されている本イベントの際立った点です。
ヴァツコヴァ氏によれば、この映画祭は、チェコの観客にオセアニアの映画界の最新トレンドを知る機会を提供し、地域の美しさだけでなく、チェコの生活様式と共通する日常の側面も映し出しています。さらに、観客は会期中、映画のチケットを提示することで、提携バーであるシャンパネリア(Champagneria)にて10%の割引を受けることができる特典も用意されています。
ソース元
Radio Prague International
Program – Aussie & Kiwi Film Fest
Dangerous Animals, Lesbian Space Princess and Koala is a Sparta Fan – Aussie & Kiwi Film Fest
For schools – Aussie & Kiwi Film Fest
Partneři – Aussie & Kiwi Film Fest
Aussie & Kiwi Film Fest – Australian and New Zealand Film Festival
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