第51回ドーヴィル・アメリカン映画祭が、2025年9月5日から14日まで開催される。今年の審査員長には、イラン出身でフランスを拠点に活躍する女優兼ミュージシャンのゴルシフテ・ファラハニが就任し、8名の芸術家と共にコンペティション部門の審査を務める。コンペティションには、現代の若者が関心を寄せるテーマを扱った13作品が選出されており、アメリカのインディペンデント映画の活気あるショーケースとなることが期待されている。
映画祭では、業界で著名な人物へのオマージュも行われる。俳優であり監督でもあるジョエル・エジャートンは、ドーヴィル・タレント・アワードを、女優のゾーイ・ドイッチュはニュー・ハリウッド・アワードを受賞する。さらに、生誕100周年を迎えるポール・ニューマンへのオマージュとして、作品上映と彼の娘であるクリーア・ニューマンを招いたセレモニーが開催される。また、フランス映画のパイオニアであるアリス・ガイの功績も称えられ、彼女の6本の短編アメリカ映画の上映プログラムが紹介される。これらのトリビュートは、映画史における重要な人物への敬意を表すとともに、映画の多様性と豊かさを再認識させる機会となる。