エリザベス2世のスタイル:バッキンガム宮殿が開催する史上最大の衣装展
編集者: Екатерина С.
2026年、故エリザベス2世女王陛下の生誕100周年という記念すべき年に合わせ、バッキンガム宮殿では大規模な特別展「エリザベス2世:スタイルに見るその生涯」が開催されます。キングス・ギャラリーで春に幕を開けるこの展覧会は、一時代を象徴する女王のワードローブを振り返る、過去最大級の包括的な回顧展となる見込みです。
この展示では、約200点もの貴重な品々が公開されますが、そのうち約半数は今回が初公開となります。プロジェクトのキュレーターを務めるのは、王室美術品管理局長であるキャロライン・デ・ギトー氏です。彼女は、この衣装コレクションが、王室コレクションに含まれる20世紀の英国ファッションにおける最も重要かつ大規模なアーカイブの一つであると強調しています。
展示の目玉となるのは、歴史的な瞬間を彩った主要な衣装です。特に、1947年11月20日にフィリップ殿下と結婚された際に着用されたウェディングドレスと、戴冠式の際に着用されたローブは、いずれも伝説的なデザイナー、ノーマン・ハートネルによって制作されました。ウェディングドレスは、戦後の緊縮財政下で制作されたにもかかわらず、10,000個もの真珠で装飾された豪華な逸品です。さらに、女王がまだ8歳だった1934年、叔父であるケント公の結婚式で着用したブライズメイドのドレスなど、初期の衣装も展示され、そのファッションの変遷を辿ることができます。
この展覧会は、華やかな公の場での衣装に留まりません。女王の日常のスタイルにも光が当てられます。完璧に仕立てられた乗馬用ジャケットやハリスツイードのジャケット、バルモラル地方のタータンチェックのスカートやシルクのスカーフなど、クラシックな英国仕立てに対する女王のこだわりが反映されたアイテムが並びます。また、デザインプロセスを深く理解してもらうため、様々なデザイナーによるスケッチ、生地のサンプル、そして女王自身による個人的なメモなども展示されます。さらに、アーデム・モラリオグルやリチャード・クインといった現代の職人たちの貢献も紹介されます。興味深い展示品としては、1960年代にハーディ・エイミスが制作した透明なレインコートがあり、これは天候にかかわらず、女王の鮮やかな日中の服装が見えるように工夫されたものです。
「エリザベス2世:スタイルに見るその生涯」展は、2026年4月10日から同年10月18日までの期間、開催が予定されています。この貴重な展示を鑑賞するためのチケットの販売は、2025年11月に開始される予定です。
ソース元
mid-day
Royal Collection Trust
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