パリ、2030年にピカソ彫刻庭園を開設へ

編集者: Irena I

パリ市は2030年、ピカソ国立美術館に隣接する形で、パブロ・ピカソに捧げられた新しい屋外彫刻庭園「ピカソ2030」を一般公開する計画を発表しました。この庭園は、芸術家のブロンズ彫刻を屋外でより身近に体験できる機会を提供することを目的としています。この構想は、美術館の40周年を記念するものであり、展示スペースを倍増させる新しい棟の建設も計画されています。

庭園は2,300平方メートルの広さを持ち、ピカソの象徴的な作品約12点が展示される予定です。その中には、1950年に制作された等身大のブロンズ彫刻「シェーヴル(山羊)」も含まれます。この空間は、美術館が持つ既存の庭園と隣接する小さな広場を統合し、新たな芸術鑑賞のための公共エリアを創出します。スカンジナビアの庭園から着想を得ており、彫刻に触れることも可能なデザインが検討されています。

このプロジェクトはパリ市とフランス文化省の支援を受け、ピカソ家との協力のもと進められています。特にピカソの娘であるパロマ・ピカソは、このプロジェクトを「父のように生命力に満ちたもの」と表現し、パリと芸術家との深いつながりへの美しい賛辞であると述べています。庭園は、都市の中心に「魔法のような」空間を生み出し、訪問者が自然環境の中で芸術と触れ合い、リラックスできる場となることを目指しています。

彫刻庭園と新棟の建設を含むこれらの拡張計画には、約5000万ユーロ(約6000万ドル)の費用が見込まれており、企業スポンサーとピカソ家からの資金提供によって賄われます。工事は2028年から2030年にかけて行われる予定ですが、美術館は工事期間中も開館を続けるとのことです。この計画は、ピカソの作品をより多くの人々に、特に若い世代に届けることを目指しており、芸術が日常生活に溶け込む新たな形を提示します。

ソース元

  • G4Media.ro

  • The London Magazine

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