レバノン、バルース近郊で約2300年前のピラミッド状構造物を発見

編集者: gaya ❤️ one

考古学者たちは、レバノンのバルース市近郊で約2300年前のピラミッド状の構造物を発見しました。この発見は、この地域の古代の生活様式と経済活動に新たな光を当てるものです。

調査は、ピラミッド周辺の約3ヘクタールの農地を対象に磁気探査技術を用いて行われました。その結果、壁や空間、貯蔵庫と思われる部屋が特定され、このピラミッドが農業活動や貯蔵に関連するより大きな複合施設の一部であった可能性が示唆されています。ピラミッドはナハル・スース川の近くに位置し、石材で築かれています。表面は古代からビザンチン時代にかけての様相を呈していますが、周囲の自然環境との正確な関連性はまだ不明です。

収集された資料からは、貯蔵用の大きな壺やローマ時代の陶器の断片が見つかっており、このピラミッドが地域の経済において重要な役割を果たしていたことがうかがえます。沿岸部の遺跡は、歴史的に海上活動と農業の両方を支えてきたことが知られており、このピラミッドの立地もその文脈で理解されています。

近年、バルース地域では観光開発が進み、遺跡周辺での短期賃貸物件の増加が見られます。この傾向は、現代の課題に直面する中で、文化遺産の保護の重要性を浮き彫りにしています。

磁気探査ではいくつかの異常が確認されましたが、ピラミッドの全容解明にはさらなる確認が必要です。ピラミッド付近で行われた試掘調査では、主構造と類似したデザインの外壁構造が発見されており、同じ建築様式が用いられた可能性が考えられます。今後の研究では、磁気探査と地中レーダー探査を組み合わせることで、より精度の高い結果が得られると期待されています。

この発見は、古代沿岸コミュニティの生活様式を理解する上で貴重な手がかりとなるだけでなく、現代社会における歴史的記録の保護の重要性を示唆しています。レバノンは豊かな歴史遺産を持ち、バールベック遺跡のような世界的に有名な史跡も点在していますが、観光開発と文化遺産の保全とのバランスを取ることが、今後の重要な課題となっています。

ソース元

  • اليوم السابع

  • اليوم السابع

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