スペイン、記録的熱波で山火事多発、広範囲で被害拡大

編集者: Tetiana Martynovska 17

スペインは現在、過去20年以上で最も深刻な山火事シーズンに直面しています。8月18日時点で、ガリシア、カスティーリャ・イ・レオン、エストレマドゥーラ州を中心に40以上の火災現場が確認されており、国の複数の地域で被害が拡大しています。16日間に及ぶ猛烈な熱波により、一部地域では気温が45℃に達し、火災の激化を招いています。

今年の山火事による焼失面積は、すでに344,000ヘクタールを超え、2022年の記録を上回る深刻な状況です。8月12日以降、31,000人以上の住民が避難を余儀なくされており、多くのコミュニティが危険にさらされています。歴史的な巡礼路であるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の一部、約50キロメートルにわたる区間も、炎の接近により閉鎖されました。

この危機的な状況に対応するため、1,900人の兵士と50機の航空機が消火活動に投入されています。スペイン国防大臣マルガリータ・ロブレス氏は、今回の熱波が1975年以降で3番目に厳しいものであったと指摘し、気候変動が火災の激しさの要因であると述べています。欧州市民保護メカニズムを通じた国際的な支援も行われており、フランスに配備されていた2機のrescEU航空機が派遣されるなど、複数の欧州諸国からの支援が集まっています。

今後、気温の低下が予想されるものの、新たな火災発生のリスクは依然として高く、警戒と安全対策の遵守が求められています。スペインは過去にも壊滅的な山火事を経験していますが、気候変動の影響により、火災の頻度と強度が増加する傾向にあります。この状況は、気候変動がもたらす影響への深い認識を促し、自然との共生に向けた行動を求める機会となっています。

ソース元

  • Mirror

  • El País

  • Reuters

  • Reuters

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