熱帯低気圧ナールダは2025年9月23日、カテゴリー1ハリケーンへと勢力を強め、メキシコの太平洋沿岸地域に影響を及ぼしています。このハリケーンは、太平洋における活発なサイクロンシーズンの特徴の一つとして注目されており、今シーズン14番目のサイクロンとなります。ナールダの進路上の地域では警戒が呼びかけられています。
ハリケーンの中心は、コリマ州マンサニージョの南西約475キロメートル、ハリスコ州プラヤ・ペルーラの南南西約480キロメートルに位置しています。メキシコ国立気象サービス(SMN)によると、現地時間火曜日の午前9時時点で、ナールダは最大風速140キロメートル毎時、瞬間風速170キロメートル毎時で西へ時速20キロメートルで移動していました。このハリケーンにより、ハリスコ州、コリマ州、ミチョアカン州の沿岸地域では強い雨、時速60キロメートルに達する突風、そして2.5メートルから3.5メートルの高波が予想されています。
これらの地域では、当局が予防的な警報を発令しており、沿岸部では悪天候への備えが求められています。SMNは、ナールダが今後数時間でカテゴリー2に発達する可能性も示唆しています。沿岸部の港湾当局は、高波により小型船舶の航行を制限するなど、安全確保のための措置を講じています。
土壌が既に水分を含んでいる地域では、鉄砲水や地滑りのリスクも指摘されており、住民は河川の横断を避けるよう呼びかけられています。ハリスコ州では、激しい雨に加え、時速40〜60キロメートルの突風も予想されています。当局は、住民に対し、公式な情報を常に確認し、緊急時の計画を準備するよう強く推奨しています。