インド・トリプラ州で希少植物「Mycetia malayana」が初発見

編集者: Anulyazolotko Anulyazolotko

インド北東部のトリプラ州で、これまでマレー半島、ボルネオ、タイでのみ知られ、シンガポールでは絶滅したとされていた希少植物「Mycetia malayana(ミケティア・マラヤナ)」が、インド国内で初めて確認されました。この発見は、トリプラ大学植物学科のディクシット・ボラ氏、カリヤボール・カレッジのディパンカル・ボラ氏、そしてトリプラ大学のバダル・クマール・ダッタ教授からなる研究チームによって、2025年5月26日に北トリプラ地区のカンチャンプル・サブディビジョンにあるカチャリ滝付近で行われました。

研究チームはフィールド調査中に「Mycetia」属の2種を確認し、そのうちの1種が詳細な分類学的分析の結果、「M. malayana」であることが確認されました。この発見により、「Mycetia」属はインドの植物相に9番目の種が追加されることになります。「M. malayana」は、高さ4メートルまで成長する低木または小高木で、毛深い葉とジグザグ状の配置を持つ頂生花序が特徴です。その花は通常、クリーム色から白色をしています。この種は、アジアの他の地域での既知の生息地が示すように、低地から山地の森林、そして石灰岩環境にも適応しています。

トリプラ州での「M. malayana」の存在は、州内の自然景観に存在する豊かな生物多様性を浮き彫りにしています。この植物学的な快挙は、研究チームによる長年の探査の集大成です。ディクシット・ボラ氏によると、カチャリ滝への到達は、接続性の問題から2023年以降複数回の試みを経て、アクセスの困難さを乗り越える必要がありました。2025年5月26日の探検の成功は、植物学研究に求められる粘り強さと、あまり人が訪れない地域へ踏み込むことの報われる結果を強調しています。

さらに、シンガポールでの絶滅が報告されている「M. malayana」がトリプラ州で発見されたことは、保全活動の重要性と継続的な生物多様性調査の必要性を改めて示唆しています。トリプラ州自体が生物多様性のホットスポットとして認識されており、広大な植物および動物種が生息しています。この「M. malayana」の発見は、インドの植物学的記録を豊かにするだけでなく、トリプラ州の緑豊かな地形におけるさらなる重要な発見の可能性を思い出させるものです。

ソース元

  • The Times of India

  • India Today NE

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