ケンブリッジ大学の研究チームは、米国のグランドキャニオンでカンブリア紀の軟体動物化石を初めて発見しました。これらの化石は、約5億年前のカンブリア紀に生息していた軟体動物の一部と考えられています。
研究者たちは、グランドキャニオンのブライトエンジェル層から数千点の微小化石片を酸処理とふるい分けによって回収しました。これらの化石から、当時の軟体動物の歯や摂食器官などの構造が明らかになりました。
この発見は、カンブリア紀の初期動物群の進化や多様化の理解に重要な手がかりを提供しています。特に、軟体動物の化石がこれまで少なかったことから、当時の生態系や環境についての新たな知見が期待されます。
研究チームは、これらの化石を詳細に分析することで、カンブリア紀の動物たちの生態や進化の過程をより深く理解できると考えています。