チリ最大の氷河から巨大氷山分離、気候変動の影響が顕著に

編集者: Tetiana Martynovska 17

チリ南部にある同国最大の氷河、ブリュッゲン氷河(ピオ・XI氷河)から巨大な氷山が分離し、海へと流れ出す出来事がありました。この氷河は南パタゴニア氷原の西側に位置し、長さ約66キロメートルに及びます。氷河の動きや規模の変化は、地球温暖化や気候変動の影響を理解する上で重要な指標とされています。

近年、世界各地で氷河の融解や氷山の分離が観測されており、氷河の質量減少は年間平均で267ギガトンに達し、観測されている海面上昇の21%を占めると推定されています(2000年~2019年)。さらに、この氷河の質量減少は加速しており、2000年以降、10年ごとに毎年48ギガトンのペースで増加していることが報告されています。

過去には、2023年9月11日には、世界最大の氷山であったA23aが約20%縮小し、大きな氷片が分離したというニュースもありました。現在、この氷山はサウスジョージア島から約130キロ北に位置しており、風や海流の影響を受けて北上を続けると予測されています。

ブリュッゲン氷河のような氷河の断片化は、南米の氷河システムだけでなく、地球全体の気候システムに広範な影響を及ぼす可能性があります。氷河の融解は海面上昇に直結するだけでなく、地域的な水文循環や生態系にも変化をもたらすことが指摘されています。これらの現象は、気候変動へのさらなる監視と研究の必要性を示唆しています。

氷河の融解は、海面上昇の要因となるだけでなく、地域によっては地滑りや洪水などの地質災害を引き起こす可能性も指摘されています。また、氷河の減少は、地域社会の淡水資源にも影響を与えるため、その動向は注視されています。世界各地の氷河は、気候変動の指標として、その変化が地球全体の未来を映し出していると言えるでしょう。

ソース元

  • ������.Ru

  • Газета.Ru

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